第11話放課後

「え?何でわたしが遠藤さんを?」


放課後の教室でミヨリは咲に例のイケメン高校球児の話をした。


「え?好きじゃないの?」


「いや、人としては素晴らしいと思うけどイケメン=好きには、わたしはならないよ。」


ミヨリは、ガッカリした。


「てか、こないだ変装しておにいとミヨリ、牧場に来たでしょう?」


「やっぱり、バレてた?」


咲は、深いため息をついた。


「普通に来てよ。」


「分かった、今日、まー君誘って行くよ。」


早い転換だとミヨリ見ていて咲は羨ましかった。


「まー君、妹想いだから心配なんだよ。」


「どこが?まともに喋らないから分からない。」


咲は、家での話をミヨリにした。


「咲のバカ!まー君はまー君は咲を心配して…わーん!」


ミヨリは、泣いてしまった。


「ごめん、これからはちゃんとコミュニケーション取るよ。それで許して。」


「分かった。まー君に伝えておく。」


さっきまで泣いてたのにミヨリはニコニコしている。


今度は、小さく咲はため息をついた。

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