第12話キス

「早く!」


正弘は、ミヨリに連れられてまた、咲の牧場に向かった。


ミヨリは、少し大きな瞳が赤くなっている。


泣いた?


今日も行列だった。


正弘とミヨリは並んだ。


ミヨリは、恥ずかしがっている咲に手を振った。


咲は小さく手を振り返した。


正弘とミヨリの番になるとイケメン遠藤修一が出て来た。


「咲さんの、お兄さんですか?」


爽やかすぎる笑顔で聞いてきた。


「はぁ、そうです。」


遠藤修一は、接客している咲の唇を奪った。


つまりキスしたのだ。


時が一瞬、いやスローモーションになった。


正弘は、本能的に拳を固めた。


その瞬間、ミヨリから正弘はキスされた。


唇に…。


甘い…。


心臓の音が聞こえた。


怒りが爆発寸前でストップした。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る