第4話ミヨリと咲

咲は、学校に着いてため息をついた。


教室に入って自分の席に座るといきなり背後から抱きしめられた。


「だーれだ?」


「ミヨリでしょ?」


「正解。ちょっとはビックリしてよ。」


咲がため息をついた。


「ビックリしたよ、いきなり巨乳を背中に押しつけられて。」


咲は、少し笑ってミヨリに言った。


「何か悩み事?」


「別に…。」


「恋煩いだ!」


「え!」


「まさか、図星?」


「…。」


咲は、真っ赤な顔になった。


そんな時に朝礼のベルが鳴った。


昼休みー。


「今日も、おにいと屋上?」


咲は、あきれた顔でるんるんしてるミヨリに聞いた。


「そうだよ。あー、ドキドキする。」


「ミヨリほどの美人さんが何であんな冴えないおにいが好きなの?」


「可愛いじゃん、まー君。」


「可愛い?どこが?」


「全部。じゃあね、行くね。」


咲は、ミヨリの背中を見て深いため息をついた。


あーあ、何で好きになっちゃったんだろうと咲は後悔していた。


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