第5話 砂漠の都と7つの塔

俺たちは、今この暑い太陽の日を浴びて、砂漠を歩いている真っ最中だ。

制服も着替えてこっちの世界に合わせた格好をしている。頭にターバン、黒のジャケットに黒いズボン。しかも、魔法のダメージを減らすことができる性質の物だ。

「本当にあちぃ~まだつかないのか?」

「マスターは、汗っかきなのか! なら、光でも屈折させて光の量を減らせばいいじゃないか」

確かに…と思い、いつも通り頭のなかでイメージして…「リフレクション!」

太陽の光を屈折させることができた。

「魔法のセンスはあるんだなぁ~」

「そうですね。でも明さんは、コードをまだ使いこなせていないのは事実ですね」

「コードを使いこなすか…使いこなせればどうなるんだ?」

「前、言った通り魔力の効率がよくなるため、魔法の威力も上がるな!」

「俺のコードである「支配」は、どうやったら使いこなせるのか?」

そう言ったあとにトーカは、何か、準備を始めた。

「これを使え、これは 支配の指輪。それをつけていると魔力が弱くなるが、コードの理解が早くなるアイテムだ」

そう言われて明は、指輪をつけた。

「んっ!何だこの感じ、どんどん体が…」

「魔力が弱くなったんだな! だが、普通の人では、話すことも歩くことも出来ないんだ。でもさすが、マスターだぜ!」

こうして、どんどん歩いていくと砂漠が現れた。

「ついに砂漠に入ったな お嬢ちゃん砂嵐を防ぐ魔法持っているか?」

「はい…いきますよ! ウェザーカーテン」

「おぉ~スゲェ~! もしかして…魔法支配できたりして…ウェザーカーテン!」

そうすると、明の周りの砂嵐は、少し消えた。

「マスターは、本当にスゲェな! 魔法も使えるようになるなんてな!」

すると…後ろから凄い風が吹いてきたその風は、直接受けると砂嵐に巻き込まれ抜け出せなくなると言う。

「あれは、ヤバイです! 急いで逃げましょう明さん!」

「急げ!…あそこに塔があるぞ!あそこに入ろう」

こうして3人は、塔の中に入った。

「ふぅ~助かった てか、ここは何の塔だ?」

「ここは、魔王幹部の塔の1つだな」

目の前には大きな扉があった。その扉は、俺たちを誘うかのように開いた。

「行くか…行かないと始まらないしな…」

恐る恐る扉の奥へ行く。その瞬間…扉が閉まり、開かなくなった。

「マスター…かなり強い結界がはってあるなぁ…破壊するかぁ?」

「そうだな!来い、トーカ刀剣モード!」

「これが、本当の二人の力…」

明は、刀剣から魔法を唱えた。

「マジックブレイク!」

ここにある結界が破壊できそうだがなかなか壊れないので明は、指輪を外した。

「この空間の魔力を全て支配だ! くらえマジックブレイク!」

結界が破壊され、目の前には、大きな岩石があった。その岩石は、いきなり動き攻撃をして来た。

「なんだ!ウッ…!」

明は、何とか剣で防ぐことができた。

「なんだこの攻撃の重さは…!」

「貴様が王候補 !なったなかなかいい体の使いこなしだな!」

すると、その大きな岩石は、正体を現した!

「我が名はゴーレム ま魔王幹部の1人 土を司る者」

「今のマスターならワンチャンあるかもな

「何でワンチャンなんだょよ」

「明さんの魔力回復しますね!ハンドケア!」

また、エミリアの新しい魔法か…どんどん魔力が回復する。

「くらえ、ライトニングショット 」

明の魔力、エミリアの支援魔法とトーカの魔力でパワーが上がっていた。

「なんだこの魔力…だが、この守りは破れないアイアンシールド!」

「マスター!今だ!」

そう言われた俺は、ある魔法が急に出てきた!──キラースピア…!──

「いくぜ、ゴーレムさんよ。キラースピア!」

ゴーレムのシールドを貫き攻撃が当たる

「何…我が守りを破るとは…魔王様以来だ!」

「今のは、闇属性の攻撃…明さんは、光属性なのになぜ…」

「マスター! ラスト頼む!」

さっきよりも強いイメージで…そういえば、魔力を支配することは可能なのか…いや、可能だ。可能なら今、使ったキラースピアにライトニングショットを合わせることもできるのでは?

「いくぜ! トーカ、ラストスピア!」

上手く、魔力を支配するんだ…!「俺も、力を貸そう…」

頭のなかからまた、あの声が…

「なんだこの魔力は…うわぁ~! 」

ゴーレムは、体の4割が破壊された。

「なぜこんなにも力の差が…くっそ…くらえアイアンハンマー」

「ジ・エンド…」

ゴーレムは、消滅した。

「マスター、おい、大丈夫か?」

「あぁ…何でゴーレムを倒したんだ?」

まだ、俺は、もう1人の自分に気づいていなかった。

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