第4話 闇の支配
宮殿を見た俺は、空いた口が塞がらなかった。
「こんなところに…宮殿が…」
「誰か来ます!」
宮殿の奥から1人堕天使が出てきた。堕天使は、左腕に魔導書、右腕に杖を持っていた。
「よくきたな王候補よ!」
「おっ…お前がトーカを連れてったのは!」
「そうだ! 我が名は、ミカエル! 貴様を試したい王候補よ!」
急にエミリアが言った。
「その左腕に持っている魔導書は…!」
「ほぉ~お主は、知っているのか。そう、これは伝説の魔導書 レクイエムだ!」
「レクイエム…それは、どれくらい凄いのか?」
「あの魔導書を手に入れるために何百年にも及ぶ戦いが起きるくらいのものです!」
そのころ、図書館には怪しい集団が徘徊していた…
「俺を試すってどういうことだ? あと、王候補とはどういう意味なんだ?」
「もう、そろそろ奴らが来る。 その前にこれを持っていって欲しいのだ。だが、これを持っていく前に、お前の力を見たい」
「なら、いくぜ! クリスタルショット!」
俺は、手で銃を作り、人差し指の先から光が出るイメージで撃った。
「なるほど、だが甘い! ライトシールド!」
俺の攻撃は、シールドにより当たらなかった。
「何でだ…なぜ当たらない」
「弱いな…さよならだ…くらえ!ライトニングフラッシュ!
俺は、まともにくらってしまった。
「明!」
こうして、俺の人生は幕を閉じた…いや、閉じるはずだった。
頭のなかで誰かがしゃべりかけてきた。
「おい、お前…寝てんじゃねーぞ!」
「キミは、一体誰だ?」
「俺は、お前だ…佐藤 明。お前の体を俺に貸せ!早く!時間が無い」
そのとき、エミリアは、俺を守るため戦っていた。
「やるな ウィザードよ! だが、もうもたないぞ」
「明さんが戻るまでに…ッ!」
「バタン!」とエミリアは倒れた。
「奴らがもう来る…ッ! ぐはぁッ! 一体誰だ!?」
「お前は、俺を怒らせた…消えろ雑魚が!」
ミカエルは、今までとは違うことに、気づいた。
「まさか、お前の属性は…」
「ジ・エンド!」
「ライトシールド!何で魔法が使えない!?」
ミカエルの魔法は、明のジ・エンドにより、無効果され、攻撃を受けた。
「こんなことが…まぁ…いい。これを受けとれ…あと、トーカという者は宮殿のなかにいる…」
ミカエルは、白い光に包まれ消えてしまった…。
「明…なのですか?」
エミリアは、怯えていた…。
「あぁ…そうだ。トーカを連れて来る」
宮殿の中には、トーカがいた。
「よっ!マスター…って、お前だれだ?」
その瞬間、明は、気絶してしまった。
「おい、マスター!」
「んー…なんだ…急に…?」
「よかったぜ! 急に倒れちまったんだからな!」
俺は、何も、覚えていなかった。覚えているのは、ミカエルのライトニングフラッシュをくらったところまでだった。
「そういえば、エミリアは!」
「あのお嬢ちゃんならそこにいるぜ!」
「よかった! …でここからどう脱出する?」
「そうだなぁ…来た道を戻るしかないなぁ…」
「そうだな!」
こうして図書館に戻った。
「あれが、王候補…なかなかの強さだな」
「あいつのコードは、珍しいな 。何て言っても…」
「早く行くぞ !」
次の朝、俺たちは、調べた内容について話し合った。
「前に調べたミリアルドについてだがこの先、砂漠があるらしい。そこにある町 デザートタウンにミリアルドがいるらしい。
「デザート…食べ物ですか?」
「いや、違うなお嬢ちゃん 砂漠って意味なんだよ」
「そういえば、エミリアはなんでここにいるんだ?」
「私、冒険がしたくて旅にでたんですが…なかなかパーティーを組んでもらえず…」
「だから、マスターのところに来たということか」
「はい…よかったら…パーティーを組みませんか?」
「いいぞ」
そう言って俺たちは、3人で次の目的地であるデザートタウンに向かうのであった。
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