第22話
力が強すぎる者は力があふれ出しそれがオーラとなるため抑えこむ術をかけるしかなかった。
「大嫌いな姿だけど。」
「避けられてきたからね。」
それは2人が放つオーラに怯えていただけ。
2人は姿まで変わった。
とても似ていて、まるで双子同然。
長く美しい薄い青に似た紫のような髪はその者の力の源ともされる。
学校の制服も真っ白に所々に金の装飾が
「やっぱり服まで変わるね。」
「亞夜。」
「見えてるよ。」
壊れた建物から次々に魔獣が押し寄せる。
結界の中にいた生徒達は怯え、ナオトと校長は恐怖からか泣いていた。
「護るためなら惜しくない。」
次々に術を繰り出す。
「これ2人だとキツいかも~。」
「普通封印したはずのヤツらが出て来るか?」
倒しても倒してもキリがない。
封印したはずの魔獣に関しては鎖で縛らない限り何度でも立ち向かってくる。
「アホかっての!!」
「でもやっぱり狙いは私達みたいだね。」
「柚茉。これ唱えた方が良い?」
「分かんないよ!」
「やってみる!!
「あれ?なんで唱えた方が効くのさ。
「分かんないけどっ…。
「精霊術限定かな?
「ちょっ。合わせてよ!!
「そこまで見られないって。やばい。サボりすぎたかも。
「やるならいって!
2人は話しながらもまだまだ余裕がありそうではあるが、何度やっても死なない魔獣に四苦八苦はしている。
「やっぱり精霊術の方が早い!?
「かもね。私知らないけど!!」
「私も知らないよ。うわっ。」
「柚茉?」
「大丈夫!!」“ナオトさん!!”
「何する気!?おっと。」
“ナオトさん!!”
“お呼びでしょうか?”
“精霊術の呼び出しのやつ使える!!?”
“はい。僕の精霊で貴方様方のお助けができるとは思えませんが可能でございます!!”
“あーも。そのしゃべり方!!今は仕方ないけど教えて!!封印したはずの魔獣だから2人だと何ともならない!!ナオトさんだけ出られるようにすぐ行くから!!”
“はい!!”
そうして柚茉は一度結界に触れに行き、すぐ離れた。
結界の上に丸い穴が開き、そこからナオトが出て来るとすぐ閉じた。
“早く唱えて!!さすがに体力奪われるから!!”
“はい!!”「我と契約する者達よ。我の前に姿を現し我と共に再び力を。
黄緑色の光が見えていたかと思うと、いくつもの光がナオトの周りに現れた。
“ありがとう!!”
“聞こえましたでしょうか?僕はまだ
“大丈夫!!またすぐそっち行くから、しばらくはそこでゴメン!!”
「亞夜。聞こえた?」
「うん。」
「行くよ!!」
2人は呼吸を合わせた。
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