第21話
ナオトが止めに入ったが遅く、2人は強い念を込めた。
『主。おかえりなさい。だけど僕では記憶を返したりは出来ない。』
2人は違う世界に飛ばされていた。
そして目の前には綺麗に輝く1つの光。
「どうすればいい?護りたいの。」
『それは僕も同じ。だけど僕では何も出来ない。』
「私達は本当は何者なの?」
『言えない。言ってしまえば僕達は消えてしまう。』
「なら自分で探すから消えないで。答えて。貴方がシルク?それともレイ?」
『僕はシルクでもレイでもない。僕は貴方。貴方は僕。』
「じゃぁ貴方がサイナ?」
『違うよ。…力が…。僕も一緒に護るから忘れないで。思い出して…。』
声は途切れ元いた世界に戻っていた。
2人の羽根は前より美しさが増していた…。
ゴォオオォォォオオオオオオ
ものすごい音を立て大地が揺れる…。
「…泣いてるの?」
「亞夜。私達は外に出るよ。ナオトさん。貴方は中で皆を護ってて!!」
2人が外に出た。
「校長!!ここにいるので全部だよね!?」
「そうだよ?どうかした?」
「「
「お待ち下さい!!なぜですか!!」
1人結界の中で叫ぶナオト。
2人は何かを感じて上の同じ結界を張り、結界の上で待ち構えている。
「ごめん。亞夜。巻き込んだ?」
「全然。私も気になるし。」
すると…。
特別図書の方が大きく壊れた。
「ははー。予想通りかも。」
「柚茉。先に学校の敷地から出さないようにしないと!!」
「そっか。」
「「
更に敷地内にとてつもなく大きな結界を張った。
「街の方行かないよね?」
「大丈夫だよ。狙いは私達でしょ?」
「だといいけどね。」
「居たとしてもすぐ来るよ。」
「そうだね。久々だから失敗するかも。」
「怒るよ。」
「怒らないよ。」
「…行くよ。」
「「
2人は自分の胸に手を当て、そう叫んだ。
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