嘘に隠れてた真実

 「ふん、聞いたか?こいつは俺と付き合っていたって言うことにしないとお立場が危ういらしいぞ。」

「だから、坂木壮亮!!嘘つかずに白状しなさい!なんで嘘つくのか。」

「琴!まずこいつのついた嘘を聞いて!!」


 寿とお局様の話を聞いた。私が坂木と付き合っていた、そんな話でたらめだ。あいつはフラれた腹いせに俺のことを嫌いだのうざいだの言ってる。ちなみに告ってくる前、あいつとクラスの話をしたんだがみんなの悪口しか言ってなかったぞ。腹黒とはこいつのことだ、、。こんな内容のことをみんなに言ったらしい。


「、、、馬鹿馬鹿しい。壮亮のこと嫌いなのは別れるちょっと前からだし、みんなもともと壮亮のこと嫌いだから嫌われてるんだよ。しかもわかりやすい尾びれもつけて、、。最後の方の告ってくる前の部分、全部嘘じゃん。」

「おい、聞けよ。お前、俺達が付き合ってたっていう根拠はどこにあるんだよ。」


 !!!!!

根拠、、。それを聞かれるとは思ってなかった。私たちは、一回もデートをしたことがなかった。LINEもやったことがなかった。写真を一緒に撮ったこともなかった。


「ほら、付き合っていた根拠もないのに言ってやがんの!!はっはっは。穴があったな。電話の履歴でも残っているわけじゃあるまいし。」


、、、ん?そういえば、壮亮は頑なに私から電話かけることを拒否った。

、、、あ!!!!!!!!!


「、、、勝った。」

「、、、は?負けたって言ったか?」


いいや、そんなんじゃない。

確実な根拠を掴んだのだ。消したと思っていたある証拠を。

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