第2話ギルドメンバーがいい。

「嘘、だろ、」


呼已は筆箱に足を滑らせてやたらでかい選択画面をクリックしてしまった、だからここにいる。


結果、転送されたこの異世界はほんとにどこかのアニメでありそうな世界の山頂付近に転送されたらしい。


しかし、呼已はまた体に違う感覚を得て顎に手を当てる、呼已のあごは普通に戻っているではないか。


「ふわぁっ!顎は普通になってるじゃぁねーかよー!

というか俺はきてしまったのか、異世界とやらに、、」


呼已が、顎に手を当てながらあたり一面を見渡す、見渡す限り遠くに川がありその奥の方には何やら街らしきものが見える、呼已は町を見て何か少し決意した。


とりあえずあの街に向かって歩くことにしたそうだ。

そして山を下ろうとした、その時本当にドジな呼已は草に足を取られて、おむすびころりんのようにコロコロと下まで落っこちってしまった。


「痛ってててっ、、」


見事に転がった、でも呼已は何か違う感触を得る、何か柔らかく暖かい、そう呼已はある女の子とぶつかっていたのだ。


「うわぁああああああ」

「きやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


呼已も叫んだが、ある女の子も叫んだ、とにかく最悪なことが起こっているな、状況を早く理解したい呼已だ。


「本当にすまん足を滑らせて転がった先ぶつかってしまったんだ、」


頭を下げる呼已を嫌な視線で見つめる女の子。


「お前誰なのだ?いきなりぶつかってマジでありえないのだ。」


呆れた感じで言った。


「お前こんなところでなにしとるの?」


そう、女の子が言った。


「俺もよく分からんがいきなりこんなところに転送されたんだよ、知らないパソコンのサイトからなぁ」


「お前もだったのか?わらわも目が覚めたら、家の中のパソコンにふざけた文が書いてあって、テニスボールを踏んで足を滑らせて誤って、転送ボタンをクリックしてここにおるのだ」


呼已は思った、まさかこの女の子も俺とほぼ一緒の事が起きて今に至るってわけか。


「ほぼ俺と同じだな。」


「なにがなのだ?」


「転送されるまでの道のりがだよ。」


「お前みたいなへんてこと一緒にしないで欲しいのだ。」


「まぁいいけどさー...っていうかお前はこれからどーするんだ?俺は目的ができたらしいからそれを果たすため確かギルドメンバーから探さないといけなかったんだっけ?

お前は仲間とかいるのか」


女の子は少し起こった口調で言う。


「お前はさっきから、わらわの事を、お前、お前、とはわらわにも名前があるんじゃぁ。」


「お前も言ってただろ‼︎」


「わらわの名は、|伊涼莉乃(いすずみりの)なのだ。莉乃って呼んだらよろしい」


「あぁそうか、わかった。莉乃、俺の名は、|端島呼已(はじまこのみ)だ、これからよろしく。


「端が好み?」


「きげーーよ‼︎はしまだ!莉乃こそ覚えろよ」


本当に莉乃は天然なのかバカなのか、分からない。


「だいたい、これからよろしくってなんで決まったのだ?わらわはギルドメンバーになってもいいとも言ってないがな。」


「いや、俺もギルドメンバーになりたいとも言ってないし」


「いいからあんたはどーしたいんじゃぁ?」


首かしげに呼已に問いた。


「そうだな、莉乃も俺もよくここの事を理解してないし、俺はギルドメンバーとしてチームを組みたいと思う。」


「そ、そうなのか?うーん..べつにわらわも構わんぞ、する事ないし。」


そーいや莉乃なにが理由で転送されたんだろう、まぁ今はギルドメンバーとしてどーするか、これからどーするかまとめないとだな、


「莉乃がそー言ってくれると助かるじゃぁ改めてよろしく!莉乃。」


「わらわこそよろしくなのだ。」


こうして、へんてこな感じで出会った2人はギルドを組むことになった、まだ人数も2人じゃぁ正式なギルドにはしてもらえんだろう、ここからまた新たに冒険が始まる。

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