幻の奇跡輝石 その2
ソレは奇なる幻影の跡を残す輝く石。
とある伝承には、
『暖かい波の立つ島、満天の星の元に咲く月と太陽の結晶、流星の如き輝きが映し出す幻影はいずれ真になる』
とある。
簡単に説明すると、キセキセキというのはりうきうで確認されているわりとメジャーなサンドスターの変異した特異物質。
コイツには、
『取り込んだ物質の組織を模してその物質になる。』
という面白い特徴がある。
…この物質というのが限られており、サンドスター由来の物にしか反応しない。
フレンズと反応すると別個体、いわばクローンが出来る。
セルリアンと反応すれば全く同じセルリアンが増殖したりする。
キセキセキ同士ならキセキセキが増える。
etc....
といった具合。
そう、LBシステムと同じような働きをする
だから俺はコレを求めた。
姉の研究を助けたかったのもある。
サンドスターは未だ謎が多い。
現にキセキセキは何故か二種類あり、純度が低いものの大量に発生する銀キセキセキ、
そして高純度で貴重な金キセキセキだ。
今回何故セルリアンが旧型と現行版が争っていたか、という所に関して言うと、
『旧型のセルリアン(おそらくパーク内のサンドスターロウがなんらかの有機物に触れた結果)が発生し、キセキセキがそれらを増やした。それで発生してしまった種族の違うセルリアン同士が戦っていた。』
って所だと思う。
ここキョウシュウで発生するのが珍しい物質だったのであまり考え無かったが、リウキウからきたセルリアンやフレンズが居ればキセキセキは増えるはず。個人としては納得してる。説明も付くし。
んまぁ分かってくれたの姉さんだけだったけどね、仕方ないね。
___________________
叫び声で起床した夜中26時。
断末魔が聞こえてきて跳び起きたが…
あぁ…
またあの姉弟か、おもしろいから記録しておこう。
「だぁぁぁぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!!!」
「どうしたぁーっ!!!!!!」
※しばらく会話(深夜テンション)
「姉さん!!!!!どうすれば上手く行くんだぁ“コ”レ”ェェェェ…!!!!!!」
「私もどうにもできないぃぃぃ!キセキセキが手に入ったとはいえ研究内容は濃い、そしてサンドスター以上にわかっていなさすぎるゥゥゥゥゥ!!!!!!」
「装甲のレベルアップ…電気…飛行…磁力…冷気…回復…修復…サンドスター…サンドスターロウ…ボルト…レイド…リンネ…キセキセキ…火炎…スピード…ブツブツブツ…」
「種族の組織情報…電子…極めて近い遺伝子を持つ生物同士のキセキセキによる化合…同一種族フレンズのキセキセキによる合体…強化…そのうち…LBシステム…ブツブツブツ」
~1時間後くらい~
「姉さん!!!!!!わっかんないやwwwww!!!!!!」
「私もだよ弟ォッウェwwwwwww!!!!!!」
「深夜テンションォォォン!!!!!!」
「「わーい!うひひひひひ!うぉう!!!!!!あーはー!たーのしー!!!!!!すっごーい!!!!!!」」
「俺は!貴様が!憎い!!!!!!」(キセキセキ)
「この物質により融合するのはフレンズとフレンズ…☆超☆融☆合☆」
「あーwww待ってwwwwwお腹減ってやばいwwwww死ぬ死ぬwwwww」
「かっwwwwwカップ麺あるぞwwwwwカップ麺シーフードとカレーと蕎麦wwwwwカップ麺なんで三つwwwww!!!!!!三つとか微妙wwなんか微妙…ww」
「いかんwwwww!!!!!!シーフード美味いwwwwwカップ麺が体に染み込むwww」
「姉さん!!!!!!カレー旨ぇよ!!!!!!カレーやっぱり旨ぇよ!!!!!!あぁwwwwwカップ麺旨いw」
あぁぁぁぁ!!!!!!たーのしー!!!!!!
______
「カコ博士さんとシキ君…あれ大丈夫なんですかね…?大丈夫ですかね…?」
『あそこ姉弟、血の繋がりが無いのにそっくりです。まぁ要らない所だけ似ていますが』
「うわっ、カップラーメン馬鹿笑いしながら食べてる…コレもうホラーじゃない?ねぇフルルちゃん…」
「ん~五月蝿いし寝られないよ…なんで別のいどうしきけんきゅーしつ?なのに声漏れてるよぉ~」
_______
「姉さんwww俺www俺コーヒーキメるわw」
「ムニャ…サンドスターロウ…フーッ化合…電力供給…マシンダイバー…ブツブツブツ…グー」
「姉さんwww姉さん寝たwww俺も寝よwww寝るわwwおやすみwww……グームニャフ…グー」
あの姉弟がこんな感じになってしまったのはキセキセキというメジャーながら謎が多過ぎる物質を相手にしている事、ろくな対策もせず徹夜をしている事、そしてその徹夜がキセキセキ入手後続き、今日で三日目を迎えているからだろう。
まさに狂気の類い、ジェーンさんが何度も止めようとしたがいうことを聞かず3日の内、飯はカップラーメンとカップ焼きそば、じゃぱりまんと水で乗り切ったらしい。
案の定ぶっ倒れた二人は資料とプリントと器具の箱の段ボールに埋もれて歯にカニカマ(おそらくラーメンの)をひっつけていた。
その後、二人同じ寝室の同じベットに投げ込まれそのまま放置されたらしい。
3徹して得た情報は既存のデータの改訂と、工夫してもどうにもなりっこ無いどうでも良い特性ばかりだった。南無三。
幻影を真に映し出すこの輝石を上手く利用する,自然を活用してこそ一流の学者だから。
記録者 ボルト
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