幻の奇跡輝石 その1
「セイヤァ!」
「ふんっ!とうぁ!」
我々は今…
特訓中でございます。
はい、特訓中です。
特訓ってなんだよ、なんだお前らいちゃいちゃしてたんじゃ無いのかバーローなんて言われそうなんですが…
知らん、そもそもPPPのステージクッソ広くて使いやすいのもあってステージでドンパチやってる。
なので…
「お疲れ様です、お茶にしますか?」
「そうしなよ~、今淹れるからさ~?」
「「休もうか…」」
どっちみちいちゃいちゃやってる
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ジェーンさんなに読んでるんだろ…
「ジェーンさん…ほんと沢山本読みますよね、今なに読んでるんですか?」
キラッと瞳が光った…
あっこれあかんやつや…
「よくぞ聴いていただきました!この本、『裏は桃と葡萄のサイエンス』、めちゃくちゃ面白いですよ!?フンボルトペンギンのフレンズさんがメインで、学者の主人公との優しい絡みと、読んでて心地いいネタにイヤー最高ですねぇ…ただ本棚に途中までしか無かったんですけどね…」
へぇ…面白そうだな。
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…ン?
なんだろうアレ…
ジェーンは休憩しているシキにお茶を出し、後はポーッと彼らを眺めた。
昨日の熱く暖かくやわらかなアレはなんというか凄かった…
でももっともっと好きになった。
…ジェーン“ちゃん”呼びは…反則ですよ反則
いつの間にか朝だったけれど、割と平気だ。
そんな相手だ。
私も彼も若いけど、こうなったらもう
おはなしして、もっと好きになって欲しい。
そして近くに寄り話をしようとした時に、遠くで紫や黄緑色のような…なんだろう、昔いたらしいセルリアンと、今よく見るセルリアンが戦ってるように見えた。
すぐに伝えなければ!
ちょっと残念だがそれどころではない。
心に決めシキにかけよった。
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「別世界!?」
「そう、別世界。恐らくアパレル…じゃなくて、パラソル…じゃなくて」
「「パラレルワールドね?」」
パラレルワールドね…
うん、なんでだよ。
そんな事信じられるか全く!
そう、今まで俺の見ていたセルリアンはセルリアン(現行版)である、だが遠方に見えるのはカコ姉さん達の時代、要するに一世代前バージョン的な感じだったんだ。
一瞬女王やセーバルさんの使い魔セルリアンかと思ったのだが、彼女たちは完璧オリジナルなデザインのセルリアンを生み出すのだ、ソレは両方のセルリアンのデザインとはまるで違う。
導き出せる答えが、
「時間的時空の歪みが何らかの原因で起こり、その時空の歪みの向こうからセルリアンがやって来る、そしてやって来る理由はサンドスターが絡んで居るんじゃないだろうか、と。」
この一件…どうにかして収めなければならない、夢とかなら覚めて欲しい!
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例のセルリアンの出現情報が入り、いざ目的地へ。最近移動にジェットしか使ってない。
レイバルさんには声をかけておいた。
「相手は…雑魚系に、ウオリアン系の奴ら、とにかく数が多いな、大丈夫か…」
「私達の自慢のチームワークならきっとすぐやっつけれちゃうって!」
「そうだよ!シキ君だって弱い訳じゃ無いんだから自信持って!」
…なんだよ、照れ臭いなぁ。
「なら…行きますか!」
「うん!」
「OK!」
『サンドスター、たっぷり入ってますよ?』
「装着!」
「速着!」
「走甲!」
「ダイビングに付き合って貰おうか!」
「私は速いですよっ!?」
「…俺決めゼリフ無いっ!!!!!!」
『ダッサ…』
「うるせぇ!!!!!!」
~グレ&バル~
雑魚系がたっぷりながら大物もたっぷり。
大物の処理はシキ君に任せて、我々は雑魚系を総合的にハンティングしちゃいましょう
まずは僕からッ!
「いーち!」パッカン!
「んにぃぃ!」パパッカン!
「すりぃー!」パッパカーン!
「ふぉぉぉ!」パッカンィン!
「ふぁーいぶぅ!」ッパッッッカァ!
「トォォドォォメェェェッッッッ!!!!!!」
『Let's! マッハダイバー!』
音速にもなる発動機の振動がセルリアンの動きを止め響く音でヒビをピッキり入れてやらぁ!オラァァァン!!!!!!
此処からは私だよぉーっ!!!!!!
「いーち!」パッカン!
「にぃぃ!」パパッカン!
「すりぃー!」パッパカーン!
「ふぉぉぉ!」パッカンィン!
「ふぁーいぶぅ!」ッパッッッカァ!
範囲攻撃だよーっ!!!!!!
『Sunshine!Leptailurus!Burning!』
ヒビ入りセルリアンは大破!
速さには自信あるスピーディーアタッカーズだからねーっ!
~シキ~
『貴方は大物を相手にするんですよ!…気を付けてくださいね!』
「任しとけって!死にやしないって!!!!!!コンティニュー機能、今回は無いんだけどね。」
コンティニュー。
命が一つ限りなのは当然であるから、要は死なないって所だろう。
…なんの巡り合わせなんだろう。
異世界からのセルリアンなんて…なぁ?
前にもちょっぴり言ったが、現実的ではない事が山のように起こる。
サンドスターとかって言う概念が果たして本当に本当なのだろうか、とも思うが目の前の化け物はソレの集合体と言える。
…思考を煮詰めるのはあとだ。
今はただ一つ、目の前のデカブツ共をパッカンしてやる事だけ考えろ…
「おっぶぇ!セフセフ…」
いわんこっちゃない…
彼は何者なんだろう。
なんだか凄く眠そうだけど覇気の籠もった目に、非力に見えるものの十分な身体能力など、体に合わず強い。
それに頭が良い!!!!!!
私は機械に宿る意識、冷静に考えればおかしな物なんだが、あまり怖じず接してくれるのだ。
まぁなに、わりかし付き合いも長くなってきたし、嫌でもなんでも無くなってきた。
いつもけなしているが、かなり良い奴だ。
カコ博士の弟だけある。
最近ちょっぴり改造してくれた。嬉しい。
『さぁ短気決戦です!!!!!!セルリアンの状態を調べる為にもパパっと!!!!!!GOGO!』
「まっかせてぇ~?二人共~!!!!!!」
「「了解!!!!!!」」
「こーゆー時はキックだ!行くぞ!!!!!!」
全員が飛び上がり、空中でセルリアンの眼を捉える。
「天を翔け!」
「陸を駆け!」
「道を架け!」
「己を賭け!」
「蹴り崩す…!」
『S_G_L ALL LINK!』
3つのシステムがリンクし、欠けぬ絆でムテキの力を叩き込めェェェーッ!!!!!!
FINISH!
…英単語ばかり並べて申し訳ない。
結構表現が大変でね。
さてキックはセルリアンの体を突き破り石もろともぼろぼろに砕き切った。
そして…
金色と銀色の結晶体を見つけた。
…予想よりわかりやすく、納得いく結果だ。
俺が探し、姉の研究の終着点にある特異物質
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