システムツー

『水辺は足を取られる可能性があります。気をつけて下さい。』


へぇ、こんなことまで言うの?

いや何、前も思っていたがちょいと高性能

過ぎませんかねぇ…。


「おぉ!チョウチョさんなのだ~!」ドドド

「また行っちゃったかぁ~」


いつもなの…?


「それ、調子よさそうじゃん?」

フェネックさんが口を開ける。

「…マップ機能だけで十分なんだけどね」


「だったら青いボスだけで十分でしょー?

それを付けて、さらに青いボスもいるって事は…だよね?」


「予行演習をしておいた…使いたく無いけど…」


「残念なお知らせだよシキ君~左手の方をご覧下さい~」

ん?左手?

ドドドドドドドドドドドドドド…


「なんでアライざんだげごんなめにあわなきゃいげないのだぁぁ!」


アライさぁん?!えぇ!?


「アライさん!こっちだよ!早く!」

「ふぇねっきゅー!」

フェネックさんにアライさんが吸い込まれるように一直線に走って来る。


「二人共下がってて…」

使いたく無いけど…使うしかないか。


「システムツー…サンドスターは?」

『満タンです。』


「でかいな…」

前追いかけられた奴と一緒だ。


「ラッキービーストⅠと連動…」

『了解。』

『モード移行……Are you ready?』


スゥ…

「装着…」


腕のグローブ以外へ、ビーストが分裂した

装甲が着く。

セルリアンは未だにこちらに視線を送る。


ピクッ

セルリアンが腕を引いた。

ギュン!と腕が飛んで来る。

「甘い!」

目に向かって渾身のパンチをたたき込む!

普通なら弾かれる…が!

ドゥゥキン!と音を立ててセルリアンを無理やりかち割る。

「…一丁上がり」

かち割れて中からサンドスターが出てくる。

さっさと回収しよう…


ザワザワ…

『まだ居ますね…セルリアン』

ぴょこっぴょこぴょこ


小っこいのが10体程…

「システムツー!タイプチェンジ!」


『ウェポンモード移行』


体に付いた一部の装甲がガチガチ音を立てて武器になる。


『チェンジハンマー!』

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラぁ!」

粗方片付いたね。

『チェンジブレード!』

「確実にトドメを刺す!」

残り一体!

「まず蹴り上げる!」

空に飛んでいくセルリアンに向けて…

『チェンジシューター!』

『シューティングフィニッシュ!』


爆ぜるセルリアン…

「サンドスター回収回収っと…」


『サンドスター・ロウを確認、別タンクに収納して下さい。』


「脱装…」



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