みちのり その3

「ん…寝てた…」

やらかしてしまった…

人の歌を聞きながら寝るとは…

失礼だったな、謝りたいが本人はもう居ない

のだ。


あぁ、綺麗だ。

水がきらきら光る。眩し過ぎるせいで、寝起きの目に強烈なダメージが入る。

じゃぱりまんを口に突っ込む。

シンプルな味が逆に飽きない。

よく考えられたものだ。

後ろを振り返ると火山?が見える。

ラッキービーストが言うには火山、しかも活火山らしいが出てきているのはキラキラしてる結晶の集合体だ。少なくとも、マグマなんかじゃぁない。

「綺麗だが…活火山…。火山?」

マグマは火としておk。

結晶…結晶山? 違うか。




噴火するのかな?


「ドッッッッッゴォォォォォォン!」

…ワーオ  本当にしろなんて言ってねーよ。

「小規模ダネ」

これで小規模…?

「でもやばいんじゃない?」

「大丈夫、無害ダカラ安心シテクレテイイヨ」

あそ、ならいいか。


…アカンやろ。


__________________

しばらくして歩きだし、一時間ちょい後。



「モウチョットデ図書館ダカラ頑張ロウ」

「マジで?」

「ウン、モウ後一時間半クライダヨ」


foooo!

ぃよっしゃあ!

頑張った!俺!ゴールはすぐそこ!foooo!


んー、平和!

ありがたい、ありがたい…!

イヤー、平和でいいとこ…だ?



ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!

「注意!注意!コノ先、セルリアンヲ確認!」

いきなりしゃべるなラッキービースト!

真っ赤に光るラッキービーストが警告音声とともに避難を誘導する。

目線の先には何やら青色の…一つ目!?

ブヨリとしていそうな体、目の醒める青、

生物らしくない無機質な目。


本能が叫んだ。

敵。こいつは敵。

同時に思う。

弱点は目だ。

つまり、


オールでも勝てる。



きょろっ、こっちを向く。

いける。

持ち手は尖っている。

目が合った!今だ!

「おるrrrぅあ!」

ガツッーん!

「痛ッてぇ!つか、硬っっっってぇ!」

想像越えの堅さだ…



  !

  ピョーン


こっちきたぁ!?


「よいしょぉ!」

のろまなやつで助かった。

それに…

「お背中がら空きだぞっ、おrrrるぅあ!」

今度はオールの平たい方だゴラァ!



パッッッカーン!

はじけ飛ぶ青いの。

ちょうど良い所に当たった…か。


「シキ!後ロダヨ!シキ!」

「もう一体くらい大丈夫だっ…」



前言撤回!こいつでかい!無理!








           つづけ(俺のやる気)

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