第6話「ある夜の落雷」

《ウーーーー~~…》サイレンの音が大きな建物の中で響く。


「あっちだ!あっちに逃げたぞ!」

「まて~!」

「こっちだ!捕まえろー!」


謎の少女「ハッ、ハッ、ハッ…。」


謎の少女「これが世間に知られたら…とんでもないことになるわ…!だから早く処分しないと…!」


「いたぞ!」

???「キア様。それは勝手に持ち出してはいけません。返して頂きたいのですが?」

キア「断ります!あなた方のやろうとしていることに私は賛成できない!」

???「…返しなさい。それはあなたの母の同意を得て研究したものです。あなたがどう言おうと関係ありません。」

キア「嫌です!」

???「…なら、我々も黙っていませんよ。」

リア「…!!」


ゴロゴロゴロ…。

ピカッ!

ドーーン!


建物に雷が落ちる。


キア「キャーーッ!!」

???「キア様ーッ!クッ…!」


《ビビビ…バチバチ…》

雷鳴と共に建物に激しい光と電気が走る。


???「…キア様!?」


???「消えた…!まさか…さっきの落雷は…。」



翌朝 リーマ達が住む町テードタウン


グレイブ「そうですか…。わかりました。いいえ、失礼しました。お大事にとお伝えください。」

グレイブ「リーマのやつ…まだ熱が下がらないらしいよ。」ルマ「もう3日も学校を休んでるし…。大丈夫かな…。」

グレイブ「サカンシティのビジョン株式会社に雷が落ちた日から熱が出始めたらしいんだ。」

ルマ「雷を浴びた訳でもないのにね…変なの。」


ルマ「じゃあまたね、グレイブ!あんたも雷に気をつけなさいよ!」

グレイブ「ハァ?何のこと?」ルマ「あんたのとこの雷親父にさ♪」グレイブ「何で気をつけないといけねーんだよ!」

ルマ「だってあんたの父さんビジョン株式会社に勤めているじゃん。」グレイブ「…だ、だったらなんだよ!」ルマ「あんたもそのうちビビビーッ!と落とされちゃうかもね~。」


グレイブ「余計なお世話だい!」ルマ「フフッ♪じゃあね!」


グレイブ「ったくも~。…でも確かに雷が落ちたっていうニュースしかないしな…実際何があったのか父さんに聞いてみようかな…。」


???『キア…。キア…!』

キア『お母様…?』

???『あなたは…特別なのよ…。私の大事な…』


???「コレクションなんだから。」

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