第3話「課題」

「課題」


チャイムの音がリーマが通う学校に響く。


グレイブ「おはよう、リーマ!」リーマ「グレイブ!おはよう!」

グレイブ「リーマ、俺が貸した本どうだった?」リーマ「うん、面白かったよ。興味深かったし…。読み終えたあと複雑な気持ちになったね。」

グレイブ「なんたって空から落ちてきた本だからな!」リーマ「また、その話かよ~。正直聞きあきた!」グレイブ「なんだよ~。ホントなんだぞ。」

ルマ「おはよう~。」

グレイブ「おはよう、ルマ!」ルマ「ハァ…。あんたたちはいつも元気ね。」

リーマ「ルマ、今日は元気ないね。いつもポジティブなのに。」

ルマ「今日、夕飯の買い物頼まれちゃって…。私、先生から課題任せれてるのに…。」

グレイブ「課題?」


ジョウ先生「ほーい!みんな、授業始めるぞー!」


ジョウ先生「今日は将来の夢について考えてもらうぞ。飛行機の操縦士になりたいとか、パティシエになりたいとか、コーディネーターになりたいとか警察官になりたいとか将来、なりたい職業を考えてみてくれ。」


リーマ「なりたいものか…。」グレイブ「俺は生き物学者!」ルマ「あんた、決断早いわね。」

グレイブ「だって生き物好きだしな!ルマは?」

ルマ「ん~。私?そうね…。私はデザイナーとか憧れるな~。」

グレイブ「リーマは?」

リーマ「憧れでいうのなら…立派な人だけど…。立派な人ってどんな人なんだろう?」

グレイブ「それを考えるんだろ?」ルマ「でも、すぐには思いつかないわよね…。」

リーマ「うん…。」


ジョウ先生「よーし、この課題は宿題にしよう!来週まで考えてくるように!」


リーマ「将来か…。」

《あんまり考えたことなかったからよくわからないな…》

リーマ「立派な人…か…。」

《でも…立派な人ってどういう人のことを言うんだろう…?》


宿題の課題に頭を悩ますリーマであった。

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