第168話

 嵐が通り過ぎるように、オレの

前を美女たちと爺ィちゃんが駆け

抜けていった。

「キャ~~~~ッ」

「ホラホラ~~!捕まえンぞ~~

 お尻しゃぶるぞ~~!!」

 爺ィちゃんのはしゃぐ声が

響いてきた。

 オレは、悪い夢でも見ている

ような気分だった。


「ジィーヤ様は、ああして、

 昼夜問わず、ランニングに

 励(はげ)んでおります。」


「な!ランニングじゃねぇ~よ!

 あれは~~!!」



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