第166話 手紙
リュウカ殿
突然の手紙驚かれたと思う。
私はルバゴの第一王子アランというものだ。
リュウカ殿の活躍は、我が国のギルド会館を通して王族の耳にも入っている。
アイリスタを襲ったというサキュバス率いる魔物の大群、ナイルーンでのアンデット族のこと、それら全てリュウカ殿の力で退けたとか。
さらには元貴族の夫人も救ったとも伝え聞いている。
これらの功績を鑑み、私アランは、ロンダニウスを代表する王族として、リュウカ殿を我が王宮に招待したいと思う。
突然の申し出だ。
承諾していただけないかもしれない。もしかしたら、これらの活躍をしているだけあって、今は忙しく大陸中を回っている可能性だってあることも重々分かっている。
すぐじゃなくとも構わない。
もしルバゴに来ることがあるならば王宮に立ち寄ってくれ。我々はいつでもリュウカ殿を歓迎しよう。
手紙はリュウカ殿担当の職員に渡しておく。
王宮に来るのも、来ないのも自由。それがギルドメンバーだ。
だが私は待ち続ける。君達が私のところを訪れるのを心から期待している。
それだけは伝えておこう。
では失礼する。
ルバゴ第一王子 アラン
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます