159.ネタの鮮度~志村けんとワニ~
どうも。まだ志村けんの死を引きずっている結葉です。
動画を見たり、Yahoo!の記事を読んだりと故人の足跡をたどりながら少しずつただ笑えた状態にまで戻ろうとしているところです。
あまりに急でした。二週間前には普通に仕事してたんですから。追悼番組やってても、お葬式もしてないし、闘病中の話も何もないままにあっという間に旅立ってしまったのも、やはりあの方の死の実感が湧かない原因でしょうか。それだけ当たり前のようにテレビの中にいて、みんなを楽しませてくれた方。ドリフの中で最年少ということも手伝って、死というものから一番遠い存在だったのだと思います。
ある意味、「いよいよか」という死の気配を悟らせないでその日を迎えたのは志村さんらしかったのかもしれませんね。
さて、それはそれとして話を始めましょう。「流行りのネタ」についてです。
ちょっと前まで世の中を騒がせていたものがありましたよね。そう、ワニです。
コロナやら志村さんの訃報やらで一気に忘れ去られてしまった感のあるワニ。あれをきっかけにあちこちで「100日後に○○する××」みたいなネタが一気にあふれていました。
流行りのネタに乗るのは確かに目を引きますね。特にワニは「100日目の死」という明確なゴールがあり、そこに至るまでの過程やどんな死に方をするのかという点がとても注目されました。物語がどこに帰結するのか、どんなキャラがメインなのかという初見の読者にもわかりやすい情報がタイトルからもわかるのは大きなアドバンテージだったのかもしれません。
諸々のいざこざで一気に下火になってしまった感はありますが、私としてはそういった読者を取り込み易い要素や100日間休みなく更新を続けた姿勢はとても参考になると思いました。
しかしその点、志村けんさんをはじめとしたドリフの方たちのコントやギャグは年月を経ても相変わらず笑えるものだと言えます。オチがどうなるかもう知っているのにそれで笑える。水がどこから出て来るか、どれくらいの量が出て来るかが楽しみ。タライが落ちて来るのはわかってるけど、その大きさや食らった後のリアクションが楽しみと、期待を満たす。その上を行く楽しさを与えてくれていると思います。
そう考えるとネタの鮮度って何なんだろうなって思います。もちろん、「今の時代はこのネタだ!」というブームはありますが、それでも廃れない展開、ネタは必ずあります。
もちろん、小説や漫画、コントとその舞台はまるで違いますが、読みに来てくれる、観に来てくれる人の期待を煽り、それを大いに満足させる。そこは共通していると思います。
流行りのネタも確かに飛びつきやすいですが、年月を経ても、いつ見ても面白いネタいうのも作ってみたいものですね。(とは言え今は流行りのネタを用いた方が読者はつきやすいのでしょうけど)
今回はこの辺で。
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