139.鬱展開云々~を見て

 「最近は鬱展開を出せない。出したら色々な所が発狂する」みたいな話を目にしました。

 私自身は鬱展開でも美味しくいただけるのですが、それでもその展開がどうかは重要じゃないかと思います。


 というのも、妻から「作る側に『こうしたら萌えるだろ?』みたいな姿勢が透けて見える」というゲームがあると聞かされたことがありまして。

 ストーリーやキャラの掘り下げではなく、最初からそのためだけに造ったキャラ・展開が存在していれば確かに冷めるかもしれないですよね。萌えるなら勝手に萌えますし、「そのキャラの良いところは自分で見つけるよ!」とも思います。最初から「ほら、感動しろよ!」「萌えるだろう?」という姿勢は確かに好まれないかもしれませんね。


 鬱展開に関しても、登場人物や話にとってどれだけそれが大事なファクターになるのか、しっかりと示されているのであればそこまで叩かれたりはしないのではないか。そんなことを思います。

 まあ、この辺はシリアスものなのかコメディものなのかでまた変わりますけどね。


 シリアスならば「間に合わなかった」「救えなかった」「誰もが不幸になる結末」なんてのもあり得ますが、コメディ路線でそれらは上手く使わないと異分子になりかねませんよね。

 よく話題になる「チート」や「ハーレム」だって上手く使って話を盛り上げている作品も存在していますし、需要も高いのは事実です。


 それこそ、「読者が何を求めているのか」じゃないでしょうか。

 自分自身で書きたい展開や表現はあるでしょうが、認めて貰いたいという気持ちが特に強いのであれば、その点も加味した上で組み立てなければならないのでしょうね。


・ヨム

 今回は鬱展開多め!

 読む際には注意してください!



作品名:爪

作者:帆多 丁さん

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888859113


 失うものを持たなかった者が得てしまった人としての幸福。それを失い、取り戻そうとするが……。

 タグに「幸せにならない」とある通りですので読む際には注意です。

 ただ、私は大好物です(笑)



作品名:五十年間、毎日一回、一目惚れ

作者:水城たんぽぽさん

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888488495


 ジャンルは恋愛ですが、ほっこりする感じです。

 こっちもある種「失う」ものがある話ですが、穏やかな時間をこれからも続けて欲しいと思います。

 「あらあら……」と路傍のおばさんになってしまった気分です(笑)



作品名:人でナシ~亘理わたり

作者: ひさよし はじめさん


 民話・昔話のような展開です。

 果たして人でなしなのはどっちなのか……こちらも読む際にはご注意を(笑)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る