12.作家同士の交流

 今回のことに関しては、やれ相互評価だなんだと賛否あると思います。自分の力だけでのし上がる。そのために孤高の作家を貫く。それもいいことだと思います。

 ですが私としては、作家同士で交流をした方が自分の身になると考えています。ちょっと利点を挙げてみましょう。


1.読んでもらえる

 書いた作品を読んでもらえる可能性が上がるということがまず一つ挙げられるでしょう。もちろん、必ずではありませんが読んでもらえる可能性はぐっと上がりますし、他の知り合いが評価した際にもそれを見て気にしてくれることもあります。

 そして、読んでくれるということは評価・考察してくれる可能性もあります。コンテストでは先にお話しした、いわゆる「火付け役」になる可能性もあります。もちろん自発的なものです。とはいえ、それはあくまで「他の人にも読んでもらいたい」と思ったからこそ。甘く評価してくれるわけではありませんので、厳しい評価が来る可能性があることは覚悟するべきですが。

(※注意 あくまで交流の先にあるものなので、それ目的で関わることはお勧めできません。恐らく下心はすぐに見抜かれます)


2.自分の創作の糧になる。

 自分が何か新しい話を書きたいと思っても、それに関する知識が不足している。そんなことは数多くあります。そんな時、その分野に詳しい人がそれに関する物語を書いていたり、まとめていたりするととても助かります。

 私がTwitterで交流している方々はそれぞれが専門分野を持ち、皆個性的な作品を書かれる方々ばかりです。その方々とお話しすることはとても楽しい時間となっていますし、その方々のノウハウを学ぶことができます。

 時には馬鹿馬鹿しいやり取りをすることもありますけどね(笑)


3.共に作品を作る同士

 コンテストなどになればライバルにもなりますが、その一方で共に作品を作り合う同士でもあります。規定文字数に達すれば嬉しいですし、受賞すれば祝福します。

 もちろん、自分が受賞できなければ悔しくはあります。ですが良い作品を世に送り出す一助になったのであれば、自分がその作品、その作家さんを評価した目に狂いはなかったという事。これから自分が作品を作るにあたって、何が面白いのかと言うことに自信をもって作っていくことができるのではないかと思っています。


 ただ、この辺は難しいですよね。嫉妬と羨望、自尊心との戦いにもなってしまうので。この辺りの感情のコントロールはとても辛いものです。「何故自分のは…」と思ってしまうことは誰もが感じてしまうことです。面白いものは面白い。そう素直に思えることが一番いいんですけどね。

 できたらその気持ちをバネにして次に生かすことができれば……と思います。


 さて、ここまでメリットをお伝えしましたが、それでも一歩踏み出せない方もいるのでは?

「私のような未熟者が……」と思う人もいるかもしれませんが、私が交流のある方の中には高校生の方もいます。逆に「高校生がこんな文章を…(ゴクリ)」なんて人もいるので、そんな逸材と出会える機会もあってむしろ燃えてきます。

 あまり格式張らないで気軽に声をかける程度でもいいんです。創作という共通の手段で繋いだ縁を大事にしていくことは悪くないと思いますよ。


 良い作品を読んだのなら、その素直な気持ちを伝える。そんな所から始めてみればどうでしょう。私たちも作家です。感想をくれれば喜びます。「面白い(語彙力死亡)」でもいいんですよ(笑)

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