5.歴史は最高の資料

 歴史を学ぶことはとても役に立ちます。

 私は仕事柄、歴史に触れる機会が多いのですが調べれば調べるほど奥深いものを感じますね。


 小説を書く際には、特に異世界ファンタジーものを書く際には色々と資料になるものもあります。

 よくあるパターンとして

「西洋風の世界」「ドラゴンなどの怪物」「騎士」「ギルド」「剣と魔法」などがありますが、実際の歴史を調べた上で物語を作ればそれだけ奥深いものを作り上げることができます。

 例えばその国は王政なのか、帝政なのか、共和制なのか、都市国家なのか、町は商業都市なのか、港町なのか、宿場町なのか城下町なのか。

 それぞれに特徴があり、その場所を生かした物語を作ることが可能となります。


 他にも宗教の概念。

 一神教、多神教、精霊信仰、天国地獄などの概念や死生観。

 その国は宗教権威が支配しているのか否か。多くのパターンが既に国家として歴史に刻まれています。

 また、そこに住む人々の生活様式や文化、芸術などへの関心。全てをオリジナルで作ることもできますが、やはりまずは当時のことを知ることで物語に奥行きを作ることは重要だと思います。

 むしろ、知った上でそれを逆手に取った物語だって作れます。これはやはり知っていなければ作れないものですね。


 よく「この時代にこんな技術は存在しない!」なんて言う人がいます。

 いいじゃないですか。魔法と科学が混在する世界だって。中世の世界に飛行機が登場したって。もしかしたらそっちの世界は何かしらの事情でそちら方面の技術が異様に発達したのかもしれないのですから。

 もし、そんな歴史上から見たらオーバーテクノロジーにあたるものだってちゃんとした理由をつければ物語のアクセントに変えられます。


 大事なのは、作り上げた世界に説得力を持たせることです。

 もしもテンプレな世界を作ったとしても、作り手がしっかりと勉強をしていれば他と違った物語の展開、世界の動かし方をできるかもしれません。

 それこそが、作家として他にない自分だけの武器を作る第一歩になりますね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る