No.16「同盟」

ワイト国にて、ワイト王と対談していたグレイ。神獣アイガーがグレイの身体を借り、ワイト王との会話に乱入するも、グレイは意識を取り戻すのであった。


ワイト王「…お主たちは、これからどうするのだ?」グレイ「…確かに、アイガーが言うように誰も争わず、文明が認め合う世界を作るのが私の夢です。…だから、ワイト王の計画には賛成できません。」ワイト王「…では、戦うのか?我々ワイト国と…。」グレイ「…そうなるでしょう。でも、共に戦うことはできません。」ワイト王「しかし、そなたの国はもはやワイト国の物になったのも同然の状態だ。…それでも同盟国にはならないと言うのかね?」ロット「グレイ様…!」グレイ「…いや、決めました。ラック国はワイトと同盟を交わし傘下に入ります。」ロット「!!」グレイ「でも、私の一存では決められません。ラック国は今、兄上が抑えています。先ずはクロウ様と話した方が宜しいかと…。」ワイト国「…貴殿はどうするのだ?」グレイ「…。」ロット「グレイ様…。」グレイ「…私は今から、付き人ロットと共に、クリムゾン帝国へ向かいます。」一同「!!」ワイト王「何だと!?…では、お前はクリムゾン帝国の傘下に入るのか!?」グレイ「いえ、違います。マグマ皇帝と対談したいと思っております。」ワイト王「マグマ皇帝と対談だと!?」グレイ「はい。ワイト国と戦わないでくれと言いにいくのです。そして、ワイト国も戦は行わないで頂きたい。」ワイト王「…。」ワット「王サマ、こんなやつの言うことお気に為さらず、我々の信念を貫きましょう!」ワイト王「…。グレイ。もし、マグマ皇帝がそれを受け入れたならば、必ず報告してくれ。」ワット「!?…王サマ!?」グレイ「はい。ではワイト王、ありがとうございました。」


ワット「王サマ…。なんで行かせたんだ?」ワイト王「親だから…かな?」ワット「ハァ?」ワイト王「フフ…。」


グレイとロットが飛行船にのり話している。ロット「グレイ様…。まさか、本当にクリムゾン帝国に行くのですか?」

グレイ「ああ。そのあと、少し寄り道しようかと思う。」ロット「どちらへ?」グレイ「一先ずそれは置いといてくれ。先ずはクリムゾン帝国だ。ロット、宜しく頼む。」ロット「わ、わかりました…。」


次なる舞台はクリムゾン帝国。果たしてグレイはマグマ皇帝と分かち合えるのか?

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