世界の交錯 編

No.17「最悪の出迎え」

クリムゾン帝国のマグマ皇帝と対談するためグレイはロットと共にクリムゾン帝国へ向かっていた。


ロット「グレイ様、これを。」グレイ「何?それ」ロット「スカイホープといって、腰に巻いてスイッチを押せば翼が広がるベルトです。ラック国でも開発途中だったんですが持ってきてしまいました。」グレイ「このベルトがねぇ…。」ロット「空を飛ぶのにはもってこいですよ 実は私も開発に携わってましてね、こっそり完成させておきました。設計はわかっていたので…」グレイ「ふーん…。」ロット「おぉ!そうでした!リモートボムと、スナイプ銃も改良しておきましたぞ。ささ、どうぞ。」 ロット「間もなくエリアR、ファイアエリアに入ります!クリムゾン帝国まであと少しですぞ」グレイ「…ああ。」ロット「グレイ様…もはや止めはしませんが、くれぐれも無理だけはしないでくださいよ」グレイ「…うん。ありがとう。ロット」


ゴゴゴゴ…。

グレイ「何だ?この音…」ロット「船です!あの紋章は…」グレイ「!!」ロット「クリムゾン帝国だ!!」

グオオォ…ンン…

ロット「うひゃあ!デカイ船ですな!…しかし、何でまた…」グレイ「ロット、どうやら歓迎のお出迎えではなさそうだ。」ロット「え!?」グレイ「ロット!上昇だ!上昇しろ!!」ロット「ハッ…!?しかし…」グレイ「構わん!上昇しろ!」ロット「りょ…了解!」

ドドドド!!

ロット「うわっ!撃ってきましたぞ!」グレイ「エンジン質力全快!船の横につけ!」ロット「了解!」ボゥゥ!(飛行機の飛行音)

グオオォ…。クリムゾン帝国飛行船内部「やはり我が軍の飛行機ではありません。」「ん!?あれは…。」

パッ!

「発光…。信号だ!」「ん!?」

チカチカ…。チカチカ…。

「青い発光信号…、休戦信号だ!ワレラハ…テキデハナイ…ワレラハ…。」「敵ではない…?…どうします?フレア様」フレア「撃ち落とせ。領土内に入って来たものは今や全て敵と見るしかあるまい。」


グレイ「…うまくいったか…?」ロット「ム…!?グレイ様!伏せてください!」


ドドドド…!!

グレイ「ぐっ!」ロット「撃ってきました!やはりダメだったのでしょうか」

ボゥン!

ロット「ああっ!エンジンがやられた!」グレイ「まずい…!ロット!降下だ!」ロット「だ、ダメです、グレイ様!今下にいけば蒸発しちまう!」グレイ「クッ!火山か…!」

ドゴォンン!!

ロット「ダメだ!制御不能です!」グレイ「クッ!」

二人「うわあぁー…!」

ズゥゥン…。


フレア「…墜ちたか。」

帝国兵「しかもリセットエリアの方角に落下していきましたぞ」フレア「終わりだな…。リセットエリアから帰ってきたものは誰もいないのだから…」




キィィン…。キィィン…。キィィン。

グレイ「…何だ?この音…。」(?)「オウサマ…。オウサマ…。シナナイデ…。」グレイ「お前たちは…!いつかの…。」


瀕死のグレイの目の前にいたのはあの赤いひとつ目で白い身体の三本の指が浮いている奇妙な物体たちだった。

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