No.5「帰還」

グレイ「どうやら帰って来れたようだな…。故郷に。」ロット「何を仰言っておられるのです…?」グレイは何故か落ち着いていた。「城の外で戦争が起こっているのに何故、僕はこんなにも気分が晴れているんだ?何故、こんなにも落ち着いていられるのだろう?」自分でも理解に苦しむ程、グレイはホッとしていた。そしてグレイはゆっくり歩き、城の外にでた。そしてなんと、ワイト軍兵士に銃を向け、砲を放った。(ドン!)ロット「!?グレイ王子!?」(パン!ドンドン!ドーン…、)グレイはワイト軍に銃を数発放った。この時、グレイは気を失っていた。「グレイ王子!!」(ハッ!)驚くように目を覚ましたグレイ。すると、グレイの目に写ったのは、全滅していたワイト軍兵士だった。(…一体何が!?)

戦はラック国の勝利に幕を下ろしていた。その夜―。グレイはロットに話をした。兄のこと、神獣アイガーのこと、そして、何も覚えていないこと。ロット「…、そうでしたか…。でも、グレイ様、その獣とは分かり合えそうだったのですよね。よかったではないですか。私は貴方の味方です。クロウ様のことは残念でしたが…。貴方は、国を守ったお方です。」グレイ「ありがとう。ロット。でも、もうエリアBには行かないよ。国が大事だから。守るべきものは、ラック国なのだから。」ラック「…グレイ様…。」翌朝、真っ黒な船がラック国に降り立った。なんとそこにいたのは死んだと思われていた兄、クロウだった。

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