No.6「神獣の国」
帰還したクロウの身体は傷だらけだった。さらに、右腕、左足が無くなっていた。グレイに近づくクロウ。口を開きグレイにこう話した。「ワイト軍はお前が撃退させたそうだな。お前はワイト国に行け。そこに、お前の求めていた答えがある。」グレイ「…!?」驚くグレイ。「何故、ワイト国へ!?」クロウ「ワイト国王に会え。そこで神獣のことについて聞いてくるんだな。」グレイ「…何があったのです?」クロウはこう話した。「…そもそも、ラック国とワイト国が戦なってしまった理由はラック王なのだ。ラック王は、ワイト国と同盟を求めていた。小国同士が手を組めば、エリアBの侵略も可能だろう…と。」グレイ「!!」クロウ「そしてグレイ、お前にエリアBに国をつくれと命じたのだ。」グレイはクロウの話しに釘付けになっていた。クロウ「…だが、ワイト国はエリアBには決して手を出してはいけないということを言うばかりで、ラック国王の話を聞こうとはしなかった。同盟を諦めたラック王はお前に国をつくれ命じ、エリアBへと飛ばしたのだ。お前にとっては憧れの地だっただろう。だが、お前が旅立った直後、ワイト軍兵士により、ラック王は射殺された。お前が旅に出たことを知っての行動だったのか、それはわからん。ここで疑問が残る。何故、ワイト国は旅に出たお前(グレイ)を攻撃しなかったのか…。そして神獣から切り裂かれた俺は、あれからエリアBで神獣に会った。ヒトの言葉を話す神獣(アラービースト)にな…。」グレイ「!?何だって!?」クロウ「神獣に会ったとたん、神獣に連れていかれたよ。神獣の国に。お前にも見せてやりたかった…。とても美しい場所だった。まるで神話にある旧世界の青い大地のようだった。」グレイ「…。」クロウ「緑の葉が生い茂り、綺麗な水が滴る場所だった。そこで俺はワイト国の偵察隊の一人と出会ったのだ。偵察隊の一人はこう言った。」偵察隊(ワイト王はこの神獣と分かり合えることを信じているらしい…。無理に決まってるのに…。)クロウ(…?無理と言うと?)偵察隊(こいつら、俺らのことをなんとも思わねぇ機械獣だよ…。この獣ども、お互いのこと番号で呼んでやがんだ。しかも、面白いものが合ったら拾ってくるんだ。俺らみたいに…。)クロウ(…何のことだ?何が言いたい?)偵察隊(奴ら、俺らをオモチャだと思ってんだよ…!そして、気に入らなくなったら捨ててくんだ。)クロウ(!?…なんだと!?)
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