No.2「不思議な世界」

グレイは自分の国のことや、この世界の研究をしていること、全て隠さず神獣に伝えた。グレイ「世界って不思議だろ?リセットエリアなんか行ったヒトは帰って来ないんだ。そのリセットエリアの向こう側見てみたいなぁ…。死ぬ場所はリセットエリアに決めた!」神獣は、グレイのことを受け入れてくれた。それどころか、いつの間にか違う種族の二人が談笑していたのだ。二人が話をしていると、大きな生命体が近づいて来た。足が6本、頭に枝の様な角が生えた首から尾までが胴体の竜のような怪物が現れたのだ。グレイは腰が抜け、身体中が震え、怯えていた。それを見ていた神獣は「大丈夫?」と声をかける。(やはり、分かり合えないのか…?獣と分かち合うことなど出来ないのか?)グレイの脳裏に浮かぶのは、母親の姿。すると、銃声が聞こえた。(ドン!)ラック王国の大砲だった。(ドン)(ドンドン)すると怪物は倒れ、談笑していた、神獣も倒れてしまう。(ずいぶん探したぞ。今まで何をしていた?調査報告も出さないで。)現れたのはグレイの兄、クロウだった。

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