プロローグ
No.1「違う種族」
星は3つに割れ、1つは黒い大地、1つは白い空間、中心にある、もう1つのキューブの様なその場所は赤く染まっていた。
1つでなくてはならない文明は3つに別れてそれぞれの時代を作りあげていた。ヒト は進化を遂げ、中心の赤い空間に数千人暮らしていた。黒い大地には獣たちが、白い空間は入ったら最後、戻って来る生命体はいない死の場所だった。赤い中心のキューブはエリアR、黒い大地はエリアB、白い空間はリセットエリアと呼ばれていた。ヒトの青年「グレイ」は一人エリアBを歩いていた。エリアRの小国「ラック王」の命令によりエリアBに国を作るようにと言われたラック国の王子であった。だがグレイはラック王の命令を無視。獣たちと分かり合えると信じ、分裂した星の謎を解き明かそうと旅を続けていた。エリアBで旅を続けるグレイの前に、小さな獣が現れる。その獣はなんとヒト と同じ言葉を喋ることができる神獣(アラー・ビースト)と呼ばれる種族であった。「キミはだれ?」喋る獣に驚くグレイ。だが、同時に嬉しさも感じていた。(この獣なら分かり合える…!)
そう信じ、その獣の質問に答えた。「僕はグレイ。キミの名前は?」
獣「名前なんてないよ。番号で呼ばれてるんだ。ぼくはAR-25。」「キミ、変な形してるね。なぜ二本の足で立てるの?」
グレイ「僕はキミとは違う種族なんだよ。別の世界から来たんだ。」
獣「…ベツノセカイ?」
「世界はわかるけど…別の世界ってなんだい?」
この時、この二人は会ってはならない二人であり、3世界の歴史を大きく作り変えることになろうとは思ってもないだろう―。
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