第181話

 学校に翔君と行くと、なぜか祝福ムードでクラスメートたちに向かえられた。翔君と一緒に来た雪ちゃんも、

「………あれ?」

 と目を白黒させてた。

 かく言う私も、この祝福ムードにかなり驚いた。てっきりバッシングとかされると思ってたから。だから、ほんとに驚いた。



 そして、なぜか私たちカップルは学校公認になっていて。いろんな人から、

「いいな~。」

 とか、

「お幸せに~!」

 とか、

「キャーっ!会いたかった~!」

 とか言われた。

 なぜか、一躍学校での有名人になった。

 それに・・・そのおかげかわからないけれど、あれから翔君への告白がピタリと止まって終わった。

 それにも驚く私たち。とはいえ、翔君はかなり嬉しそうだったけどね。たぶん翔君にとっても、あの告白の量はキツかったんだと思う。

 騒がれることになれていない私は、この日からかなり窮屈な思いをする羽目になった。

 まぁだからといって翔君と離れたりなんてしない。翔君には何度も『俺のことを信じてほしい』って言われてるし、私も彼のことを信じてるし。


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