第124話
―――そのあと。
その日は何事もなく終わり、私は雪ちゃんと一緒に家に帰った。それからだけど、少しずつ教室に行くようになった。
翔君とは・・・二学期の終業式以来会っていない。まぁ、クラスが違うからっていうのもあるかもだけどね。
でも―――会えるのなら、会いたいなと思ってる。
会って話がしたい。
一緒にいたい。
何度かしてくれたみたいに、ギュッて抱き締めてほしい。・・・なんてほんの少し、願望があるけど。
けど・・・そう思うのは、いけないことなのかな?いつも、寝る前に考える。
そして・・・一月は何事もなく終わった。
まだイジメは続いてる。けどまぁ、どうでもよかったりするんだよね~。前ほど体とか震えなくなったしいつも雪ちゃんが側にいるし?
それに今、それよりも重要なことがある。
それは―――
翔君大好きな人たちによる告白が、少しずつ減っていってるということ。つまりは、契約上の『恋人』の終わりを意味しているってことだ。
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