第121話
泣き止んだ雪ちゃんに話を聞くと。
どうやら私は・・・翔君のことが好き、らしい。ドキドキするのも会って嬉しいのも、苦しくなるのも全部、翔君が好きだからという証拠なんだって。
それを聞いた私は数秒後、蒸気が出るくらい顔を真っ赤にした。そのおかげで、雪ちゃんや椿姉にかなり冷やかされた。椿姉曰く、私は『天然と鈍感』なんだそうな。その言葉に、雪ちゃんも頷いてたっけ。そんなことないんだけどな・・・(だから自覚がない!って言われるんだろうけれど)。
『そのうち桃香も絶対に分かる!』って言ってた。どうしてこんな風に思うのか、絶対に分かるって。
そして私の相談は終わり、次に椿姉と奏人さんのなれそめについての話になった。その話は深夜になるまで続いた。とても楽しかった。
クリスマスイブが終われば、次は大晦日。その三日前から大掃除をやって、家の中をピカピカにした。終わったのは大晦日の前日。キツかった。
大晦日の当日は椿姉とおせちの準備をして、夜には年越し蕎麦を食べるために用意して。
それから着物の用意をして。明日の初詣に備えた。
そして―――お正月がやってきた。
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