第7話

「そっか~……。」

 また雪ちゃんが目を伏せたので、私はあわてて話題を変えた。

「……っで、で?どんな人なの?その幼馴染みさんは。やっぱり雪ちゃんみたいに、スポーツとかやってたりする?」

 話題が変わったことに気付いているのかはわからないけれど、雪ちゃんは私の問いに答えてくれた。

「うん。小学校の頃から野球をしててさぁ、今もやってんの。」

「へぇ~……ええと、同じ年なのかな?」

「もちろん。私たちと同じ高校だよ?ほら、花火ヶ丘って野球で有名だし。」

「え、そうなの?知らなかった。」

「まぁそうだよね。桃香は図書室の『ヌシ』だし?」

「あ、あはは……。」

 雪ちゃんの嫌み?に対して、私は苦笑する。

 なぜなら、それはほとんど当たっているからだ。事実だし?

 それにしても、どんな人なのかな?

 野球をやってるって話らしいし。





 ・・・ん?

 え、野球?じゃなくて!?





 そうじゃないことを祈りながら、私は雪ちゃんに確認した。

 今回の幼馴染みは・・・・って。

 すると―――

「やっぱり……まだ難しい?」

 と苦笑しながら答えてくれましたよ、この親友様は。


 ―――はい。

 嫌な予感的中ってやつですね~・・・。

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