第3話

「え、今日は雪ちゃんじゃないの!?」


 飲んでいたジュースを、思わず口から出しそうになった私。あわてて飲み込んだせいで、気管の方に入ってしまった。

 うぅ・・・ちょっとだけヒリヒリしてる。

「そ、そんなに驚かないでよ!ていうか、大丈夫!?」

 むせてケホケホ咳き込んでいる私を、親友で私の『』お世話係である白井しらい 雪乃ゆきのこと雪ちゃんが、あわてて背中を撫でてくれた。

 さすが雪ちゃん。対応が神ですよ~。


 ・・・なんて、言ってる場合じゃないな~これは。


「う、うん。大丈夫だよ、雪ちゃん。それで、今回は誰かな?私の知ってる人だといいけど………。」

 背中を撫でてもらって少し落ち着いてきた私は、改めて聞き直した。

 雪ちゃんは、その問いに『待ってました!』とばかりに、目をキラキラさせて答えてくれた。


 ・・・うん、なんか嫌な予感がする。

 雪ちゃんが目をキラキラさせているってことは―――絶対、何かしら変なことを企んでいるとき。

 今までにも、こんなことは何回かあった。そのたびに、無理なお願いをされて・・・キツかったのを覚えてる。

 内容は―――あまり、言いたくないんだよなぁ。

(あ、エグいものではないよ?けど……かなり、難しいものばかりだったんだよね~💦)


 さぁ、今回はどんなお願いなのかな~?

 諦めて私は、雪ちゃんのお願いを聞くことにした。

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