やっとまともになってきた活動報告 ②


 換言すれば、「読まない書き手」で稼げる限界値に、辿り着いてしまったのでしょう。

 毎日更新していますから、フォローして下さってる方からは、毎日一定のPVを頂けます。それは、更新ペースはゆっくりだけれどフォロー数が沢山で、一度更新したらいっぱい貰える先輩ユーザーにも、手数で迫れていた証でした。ランキングが常に、悪くても180位台に留まれていましたから。フォロー数は少ないけれど、更新ペースで何とか食い付いていたんですね。我ながらよくやったものだと思いますよ……。毎日PV数と睨めっこして。


 まあなんですけれど、一日に貰える平均PV数が、じわじわ減り始めるんです。つられてランキングも、じりじりと落ち始めました。読者選考型のコンテストに今まで挑戦してこなかった理由がここなんですよ。日々変動するランキングで、一喜一憂するのが怖い。二十二で胃カメラ飲んだ事があるような人間にはもう本ッ当に向いてないってーか危ねえな! って、避けてたんです(初めてのくせに謎に強気な麻酔無しで)。掛け持ち先にするサイトも、コンテストはなるべく編集部の目だけで判断されるのがいいなって、探してました。「でもカクヨムさん使いやすいし読みやすいし、コンテストも読者選考と普通のやつ開催されてるみたいだから、まあやってみようかな!」って、来たんですけどね。

 落ちてるのはフォローして下さってる方からのものではなく、毎日更新している分目に付くから、偶然通りがかった方々から貰えるPVでした。

 新作って、何か目に付いたりするじゃないですか。どんななのかなって。そういった目新しさが、抜けて来たんですね。いつか来るとは分かっていましたが!


 焦ります。一時ガンっと順位が上がってガンっと下がったのは、前回言っていた乞食から送られただろう満点レビューの影響ですね。まあシステム上回避は出来ないから無視と通報しか無いんですけれど、そんな事よりも新たな策を打ち出さねばと考えました。

 まあそこで前回書いた、総務省のデータを見に行くって案を思い付いたんです。グーグルなんちゃらは後追いでのろいし、対象が自分の小説を閲覧してくれた人というかなり限定された解析ですから、んなもん当てになるかと。

 総務省のデータを元に、二十代のネット利用時間の傾向から、全体の年齢層の利用率が上がる時間も狙いつつ、最も二十代がネットを利用する時間帯に、投稿時間を絞ったんです。


 そしたら、ビンゴ。


 平成二十八年の日本人を対象にしているデータです。正確性なら、こちらが上。日本人そのものの動きを対象とされていますから、フォローして下さってるユーザーさんの日々の都合で、たまたま閲覧されなかっただけなのに時間が合っていないかもしれないと焦る心配も無いし、下手に気にして投稿時間をズラし、ベストタイミングであった時間を見失う無駄も無い。何よりやっぱり、新たな読者さんも狙えるんです。狙い撃ちですから。自分のジャンルと、想定する読者層さえ見極められれば、何となくの時間で投稿するよりは確実に。

 試しに敢えて時間を外し、ターゲットではありませんが、ネット利用者数最大規模を誇る十代向けの時間帯に設定して一週間程様子を見ましたが、いえ、二十代を狙った時間に投稿した方が、矢張りPVを稼げました。まあでもこれ、データ通りにやればいいかって言われたら、違うんです。


 このデータは、「日本人のネット利用について」という、日本人がネットを使っていれば何でもいいという、ある種のおおらかさがあります。ネットはネットでも多分、例えば小説投稿サイトと、動画配信サイトの利用率が上がる時間って、違うと思うんです。個人の生活ペース云々というより、そもそも各サイトが利用されやすい時間という傾向として。

 実際総務省のデータその通りに動けば、頂けるPV数は落ちました。ここの調整はもう、自分の目で見た経験が頼りですので、何とも言えないんですけれど。観察を続け、狙う年齢層の生活ペースなどを、別視点で調査するとか、もう自分で稼ぐしかありません。

 一つ有益かなと思える意見は、深夜帯での投稿は、避けた方がいいかと。特に、午前十二時以降とか。確かに日付が変わった後も、ネット利用者とは存在しますが、その時間でネットやってる人ってその中身、まずソーシャルゲームと思った方がいいです。深夜でもネットしてるのって十代二十代ですけれどほら、そういう若い人って、大抵ゲームで夜更かししてますから。私も十時以降は大抵ソシャゲですからねえ。小説書いてる時もありますけれど、それってつまり執筆ですから、読者となって誰かの作品を閲覧するという事にはなりません。まあこれは、ソシャゲを四つもハシゴしてるゲーマーの、経験的な意見としてご利用下さい。


 総務省のデータを元に、大凡の見極めも完了した私は、投稿する時間帯を大体その辺に構え、体調もそろそろよくなってきたしと、やっと読む側に回ります。休んでいた分書く手も止まっていましたから、締め切りまでに『鬼討』が完結出来るだろうかという不安も、頭の片隅には感じつつ。


 まあでも、やれるだけの事をやるのみと、一月中旬に向かいます。



 

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