ネット小説、書くという事への、個人的気構え。


 ――使いやすっ!? 書くのも読むのに探すのもこれ、知ってる限りここが最強なんじゃねえの!? 


 が、最初にカクヨムさんに出会った時の印象でした。いやもうぶっちゃけ、ホームよか断然使いやすいんですよ書き手にとっても読み手にとっても。

 掛け持ちじゃなくてカクヨムさんに引っ越そうかなと迷った程でしたが、いやホームで仲よくさせて貰ってる皆さんとバイバイするのは寂しいですし、ホームでしか読めない話だって沢山ありますので、掛け持ちと。


 それでですね、早速、「第3回カクヨムweb小説コンテスト」に、『鬼討おにうち』で参加します。

 でも私がカクヨムさんに登録したのは、2017年11月2日。開催日から見ても、一ヶ月ぐらい早めですね。開催間際でバタバタしたくはないなと思って、非公開の状態ですが水面下で、ホームからカクヨムさんへ、各タイトルを運ぶ作業をしていました。

 ……これ掛け持ちしてらっしゃる方には伝わるかなと思うのですが、地味な上にめちゃくちゃ時間かかりますね! 地味な所為か執筆とはまた違う疲労を覚えます! 推敲してる時と近いでしょうか? 書き上がってんのにあれがあるからまだ駄目だとか、ちまちまやってる時の疲労感。

 で、大体終わります。試しに二話分程、まだ11月ですが『鬼討』を公開してみました。カクヨムさんでの仕様に、慣れるのを目的に。


 ――そのPV数、見事にゼロ!


 分かっていましたので、落ち込みはしません。登録したてのユーザーって、大体こんなもんです。問題はその無と言ってもいい知名度を、どう上げて作品を見て貰うか。まあどこのサイトでもある程度の事をやっておけば、作品をフォローしてくれる人は必ず捕まえられます。


 まずは書き続ける事。更新し続けていれば埋もれないので、誰かの目に留まる可能性は、ゼロではない日が続きます。それはゼロに近い微々たるものではありますが然し、ここで折れては、ネット小説の厳しさ楽しさを知り得ない。つか見て欲しいなら見てくれないってグダグダ言ってないで書きなさい。何もしないで愚痴ってる程、人生に意味の無い時など無いのです。その手とアイディアを止まらせるな!

 書くに当たって一番やってはいけないのは、自分でその情熱を止めてしまう事です。皆好きで書いてるだけの素人なんですから、無理に流行りを追う事も、受けを狙って書く事もしなくていいです。流行ってるジャンルが好きとかなら、全然書いていいんですけどね。見られたいからってカッコ付けず、好きなようにさえ書いていれば。あとカッコ付けてる文って、読んだら冷めますからやめた方がいいです。普段何も気の利かない生活送ってたくせに、バレンタイン当日になったら突然髪型キメだしたり、女子に優しくしてくる男子みたいって思われます。あれね、本当に図々しいし痛々し


 作者の思想とか価値観、どういう偏りを持つ人なのかは、読めば大体バレてるんですよ。一番分かりやすいのは趣味ですね。私の場合、BLEACHブリーチっていう少年漫画が大好きでして、『鬼討』読めばもう一発でバレますよ。いつでも「卍解ばんかい!!」って叫ぶ準備オーケーです。あとは、ここで読者に驚いて貰う為に、今までこつこつ仕掛け続けてたんだなとか、作者が綿密にプロットを組む真面目さんなのか、流行りや時事ネタをふんだんに盛り込みつつ、勢いを力に突っ走っていく内容から、多分この人プロット書かないか、書いても結構緩い感じかなとか。コメント読んでも陽気な感じの人だし。なんて風に。逆に言えば「今この人スランプ中なのかな」って作者の迷いも、文章から立ち上ってしまいます。あと「こいつ見切り発車だな」って、今書いている話の筋すら考えていないだろう荒さや、ふらふらとした展開も。書き手が思っているより読者の目とは、遥かに厳しく正確です。

 媚と迷いを感じる文章とは面白くない。迷いはプロットを作り込めば削ぎ落とせるし、媚はそもそも、流行りが余り性に合わないから問題無い。脇目を見て、ゴマをすった瞬間に、その物語とは死ぬ。

 って思いながら、私は小説書いてます。誰にも負けたくないなんて思う以上、手なんて抜きたくないですから。


 あと知名度を上げる手はもう一つ。読者になろう。


 「小説投稿サイト」とは言いますが、「アマチュア作家作品閲覧可能サイト」とは言わないように、こういうサイトの利用者って、殆ど書き手なんですよね。開催されるイベントも、まず書き手を対象として開催されています。読まれたいなあと思いながら、誰しも書きまくっている訳ですね。――この馬鹿ちんがァ! そもそも書き手の割合が高い場所で書いてるだけじゃ、読まれる訳ねーだろ! 

 カクヨムさんなんて特にですけれど、読まないと読まれませんよ。乞食るんじゃなくて真摯な思いで、無数にある作品から楽しいものを見つけ、評価したいと思えば評価し、レビュー書いたり、コメントしたり、フォローしたり。そうして評価していく内に、知らず知らずの内に自分の小説も誰かが読んでくれて、評価も頂けるようになります。いつかライバルになるかもしれない相手にも、まず敬意を。勝負の基本ですね。

 それに読まないと、書いてるだけじゃ文章って上手くなれません。つまりは、面白いものが書けないという事になり、読んで貰えるチャンスを掴めないままでいるという事です。ホームじゃ、「作者様は恐らく小説を書き始めたばかりの方かと思われますので、まず書き方を知る為に、本を読む事をお勧めします」って、辛口レビュー大会でぶっ叩かれる破目はめになります。向こうはカクヨムさんでいう自主企画みたいな所で、切磋琢磨を目的としたガチバトルが、結構開催されていますから。


 そういったホームでの経験、創作活動から得た学びなどを活かし、カクヨムさんでも勉強したいし、読むぞ! って思ってたんですけれど……。生活の方がバタバタしててですね。正直スタートは出遅れます。


 ――実は体調不良ど真ん中な頃だったんすよ2017年11月2日ってぇ!

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