第2話 召喚

21歳中2病患者。

心を穿つ響きである。



さて、この流れで既に気付いた方もいるだろうが

この物語には全く以てこのように堅苦しいナレーションは必要ない。



ここでナレーション交代である。





???「はーい!じゃあここからは私がナレーションを担当するよ!」



さてさて

長い前置きの間、バイトに向かいっぱなしなの凌なのでそろそろ話を進めてあげましょう。

さすがにもうバリバリ働き始めている頃合いなのでしょう…







あっいましたね!

公園で星を眺めているようですね(^-^)


あれあれ?

どうしちゃったのかな?

これが初めてのお使いであればカメラマンさんは困り果ててしまいます。




「今日もバイトか。やれやれ、そろそろこの生活にも飽きたな…いっそ使い魔でも召喚して共に各地をまわるか…」



絶好調中2モードでした。




一応真面目で現実的な思考を持っている凌なのですが

一旦スイッチが入るともう誰にも止められません。




そう、あり得ない何か、彼が一瞬にして我にかえるような出来事でもない限り。(フラグ)



おやっ?

落ちていた枝で地面に何かを描き始めましたよ!


魔方陣ですね!



うんうん、魔方陣を描いて…




「我は魔を信ずる者。魔をもって世界を掌握せんとする者。魔の王よ、我が使い魔として君臨せよ。さすれば我が生き血を代償として与えたまわん!」


詠唱して…っと





グゴゴゴゴゴ…



!?




「キサマか?我を呼んだのは!」



お決まりのパターンですね

ノリで詠唱したらほんとに召喚できてしまうパターンですね(フラグ回収)




「我が使い魔として…だとぅ?笑わせるなよ小僧!八つ裂きにしてくれ…」




凌は慌てて魔方陣を足で消しました。


砂ぼこりと一緒に魔物は消えました。


もう散々です。

びっくりしちゃって言葉もでません。



さっき凌が召喚したのはどうやら上級悪魔のようです。



危うく八つ裂きにされるとこでしたね☆



それはさておき、凌にはどうやら召喚術の素養があるようです…





書き出しにあった「極々ありふれた物語」、というのは訂正しておきましょう。



これは、中2病を患ったフリーターが、ノリで召喚術を成功させてしまったことで、いろいろとあれこれなっていく物語である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る