晩餐

 賢者が弟子達と晩餐をすることとなった。

 一番弟子の家に皆が集まる。

 

 やがて賢者の前に置かれたパンとスープを見て賢者が呟く。


「……この中に私をおとしいれようとする者がいる」


 弟子達の間に緊張が走る。

 そこへ給士を務める13番目の弟子の口が開く。


「偉大なる我等が師よ、我ら弟子の罪をおゆるし下さい」

「よかろう。汝らの罪を全て告白しなさい。神は全てを赦すでしょう」


「偉大なる我等が師よ。奥方様に言われて皆黙っていましたが、貴方様の家でパンと呼んでいたモノとは奥方様の糞を焼いたモノで、スープは奥方様のショ○ベンを煮詰めたモノなのです」

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