第19話
“ねぇ。枝理。私ね。
枝理が居なかったら、きっとあの時終わってた。
だから枝理には凄く感謝してるの。
もちろん、真山さんにも感謝してるよ。
こんな私にありがとうって言ってくれた。
もう大丈夫。
口に出すことが大切なのを知ったから
話すことがこんなに力を持ってるなんて知らなかった。
今はまだ道半ば。
これからもっともっと変わらないといけない。
何もかもが恐くて、どうしたら良いか分からなかったけど今は変わりたい。
迷惑って言葉が恐くて行動とか出来なかったけど乗り越えたい。
身内なんて大嫌いだったけど
大好きになりたい。
欲張りかな?
そんなことないよね?
人を嫌うことは自分を嫌ってることだって最近知ったの。
自分を許すこと。
今までは、ずっと反発してきたその言葉の意味。
ようやく最近分かった気がする。
口に出したら景色が違って見えた。
確かに元彼にあったのは怖かったし、どうすればいいか分からなかった。
でもあの人は今も1人。
私には枝理も真山さんもいる。
1人じゃなかったんだよ。
独りぼっちじゃなかった。
今、また辛くなったりするけど生きたい。
枝理や真山さんの隣を恥ずかしくない自分で歩けるようになりたい。
だからもう少し待ってて。
いつも待ってくれてたから言わなくていいよね。
でも絶対追い付いてみせるから。
大切だからこそ。
追いつきたい。
大切だからこそ。
守りたい。
私は弱いから2人が輝いてないと歩けない。
だからいつまでも今のままでいてね。
私も私のままで良いんだって思えるように頑張るから。
ありがとう。枝理。”
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます