水たまり

 長靴で踏み込んだ水たまりは、音をたてて周囲に飛び散った。ママが買ってくれた長靴は、水色に青い水玉模様のお気に入り。幾重にも重なる波紋に彩られる水たまりがどうしようもなく好きで、雨が降るたび、あちらへ、こちらへ、飛び込んでは水が跳ねるのを楽しむ。ぴょんぴょん、うさぎみたいに跳ねて、コンクリートにぶつかってはじける。私もぴょんぴょん、水滴を追って跳ね回る。

「おはようめぐちゃん。もう行かないと遅刻するよ?」

 しばらく遊んでいると、通りがかった友達のゆうちゃんに言われて、水たまりから出て、ピンクの傘の後ろをついていく。ピンクの傘は水たまりを避けて、木陰を通って、雨と鬼ごっこをしながら学校に。

 くるくる、ツタみたいに渦巻いた門扉の奥、いつも元気な山本さんちのモカちゃんは、小屋の中でしょんぼりしてて。林さんちの黒い石でできた塀の上で、いつも毛づくろいしている黒猫はいない。無人の公園の横を通り。傘の下から覗く空は、どんより厚い灰色。雨に沈んだ通学路。飛んで跳ねて、楽しそうなのは私と雨だけ。少しだけさびしい。

 学校についたら、湿気でぺたぺたする机に荷物を置いて、プールの授業が無くなった、という連絡にブーイングの嵐がおこるのを静かに見ていた。プールに入れなかったのは少しだけ、残念だなあ。けど、それも給食のゼリーで気分はふわりと浮き上がる。

 下校する時間。太陽も山の向こうに一緒に帰る。空はからっと晴れて、厚い灰色はもう見えない。アスファルトには水たまりが転々と。雨の足跡みたいに残っている。足跡は夕日を少し垂らして、空が落ちてきたみたい。薄味の空を長靴で跳ねて、走って。あちらへ、こちらへ。ランドセルの中身も軽やかにステップする。次々、足跡を渡り歩いて。やがてたどり着いた水たまりは、私が大の字に手足を広げるよりも大きな水たまり。そこに一層濃い空が落ちている。

 覗き込むと、中にはいくつものひつじ雲が沈み、もっと底、片隅には小さな太陽がキラリと輝く。淵にしゃがみこんで水面を指先でつつく。この足跡は力いっぱい踏みしめられたのか、指先は思ったより深くまで浸かり、底には着かない。つついた指が太陽を、波立たせる。跳ね上がる太陽はきっときれいだろう。この不思議な足跡で、遊びたい。うずうずした私は立ち上がって、両足で飛び込んだ。

 しかし、おかしいことに。すぐに来るはずだった着地の感触。それが飲み込まれ、足先からじわりと、冷たいものが浸透していく。私の視線が低く、低くなっていって。空も、雲も、遠くなって、大きな、水の暴れる音を最後に、水たまりに落ちてしまった。 泡がぼこぼこ私から湧き上がる。最初に感じたのは不自由さだ。ランドセルが、服が、重くて泳げたものじゃない。でも、不思議なことに息を吸えば、カラっと乾いた空気が、胸いっぱいに。速く、速く、沈んでいく体で、不自由さから逃れたくて傘を開いてみた。

 急ブレーキがかかり。がくりと落ちる速度がゆるやかに。黄色い半袖も、赤い太ももの丈のスカートも、長靴も、まとわり付いて、しがみつくことしかできないけど、辺りを見渡す余裕ができた。透明に青の水玉がプリントされた傘に、ビニール部分に水面の向こう、遠くの夕焼けが、白夜みたいな明るさで光っている。とてもちっぽけな太陽が、遠ざかっていくのが、なんだか心細かった。下を見ると、底が見えなくて。とても濃い夜がぽっかり口を開けている。

 下の方から泡の小雨がぽつぽつ、私をくすぐって。傘にたまっていく。これからどうなるんだろう。もしかしたら、このまま、底についたら大きな魚がぱっくり、私を食べちゃうのかもしれないし。もしかしたら、本当は水たまりの横にしゃがんでいて、私は寝ているのかもしれない。ほっぺを右手でつねってみた。痛かった。

 右手でほっぺをさすっていると、何かが私の真正面。遠くでちらっと鈍く光った。ちらつきは数を増やし、大きくなっていく。うろこがぎらぎら光った魚の群れが、ぐんぐんと猛スピードでやってくる。一匹一匹は小さいけれど。寄り集まって一つの魚みたいに見える群れ。それが私の近くを通って、一直線。徒競走みたいに向こうへ駆け抜ける。大きな魚が現れ、横から群れに突撃すると、大きな口を開いて、ぱっくり。群れに嚙みついた。群れも大きな魚から逃げようと、球体になったり、広がったり、七変化していく。巧みな群れの行軍に、大きな魚もなかなか噛みつけずにいる。その横をエイが三匹。夜を飛んでいた。翼を羽ばたかせて、すぐそばの、攻防なんて見向きもせず、飛び去っていく。大きな魚は疲れたのか、群れから去っていった。

 また少し深くへ。ほんの少し。黒い絵の具を足したみたいに、暗くなった。上の太陽は月みたいに、優しい明かりになっている。上ばかり見上げていた私は突然月を遮られて、その大きな生物に気付いた。タコだ。それも、とても大きな。私が六人いても足らないくらいの大きさの。タコは、私の足元に腕を伸ばして。そこに泳いでいたのだろう。青い背の魚を器用にからめ捕ると、口元に持って行った。目を細めて美味しそうに食べるタコを見ていると、タコの瞳が私をとらえた。そのまま、目を離さずに私をじーっと見続ける。私は怖くて、カチコチに固まったまま、下へ、下へ、静かに沈んでいった。

 空には宵の明星がきらりと輝く。小さな小さなイカさんたちが沢山周りで踊る。墨を全部吐き出しちゃった後みたいに暗い中、イカさんたちは青くちらちら光るの。天の川みたいな、光の中で、チラチラ、右へ左へ。遠くになにか影が見えた。光の海に穴が空いた。影がまた移動して光の海に穴が開く。チラチラ動いてたイカさんたちも、慌しく動き始める。一目散に駆け出して、その影から逃げ出す。上にほんの小さな星しかない中。影からギザギザの沢山の歯が、顔を出した。それは私に向かってゆっくり開いて。白く浮かび上がる歯でゆっくり噛みしめるように。私が大好きなハンバーグにかぶりつくように。大きく大きく、私なんて一口でパックリ食べられちゃうくらい大きく開いて。


 クラクションが鳴った。

 尻餅をついた。近くを通りかかった車が水たまりを跳ね上げたらしい。服はプールに飛び込んだみたいに濡れて、重い。お山に帰る途中の太陽も、私を待っていたみたいに、同じ場所で足踏みしていた。

 楽しかった。服の重みなんて気にならないほどに。ぴょんぴょん、うさぎみたいに跳ねて、コンクリートに足跡を残して。ぴょんぴょん、水滴を追って跳ね回る。

 公園にはゲートボールをするおじいちゃん達の笑い声。林さん家の黒い石の塀の上で、黒猫と白猫がお話している。山本さん家のモカちゃんは、くるくる、ツタみたいに渦巻いた門扉のすぐそばで尻尾を振って。雨上がりの通学路、みんなが元気で楽しそう。

 モカちゃんがわん、と吠えた。いつもニコニコ隣を通るのに。モカちゃんの白い歯を見たら、なんだか怖くなって、走って帰った。

 ようやくついた私の家。まずは門扉の隣の水たまりに挨拶するのも忘れて。ドアを開けて。

「ただいま!」

 しばらくしてやって来たママは、私を見て目をまん丸にした。

「おかえり。あんた、どうしたの」

「えっと……水たまりを車が通ったの」

 タオルと着替えを急いで持ってきたママに犬のようにタオルで拭かれて。風邪をひくといけないからって、そのままお風呂に入るように言われた。お風呂から上がると、ママは水をたっぷり含んだ教科書たちを広げてランドセルと一緒にドライヤーにかけていた。

「そういえばあんた、傘は?」

「傘?」

 そういえば。長靴とお揃いの、お気に入りだったのに。どこに置いて来ちゃったんだろう。学校からは持ってきてたし。水溜りの中なのかな?

「明日探してみるよ」

 次の日、学校に傘はなくて。水たまりに飛び込んでみても沈むことはなかった。

「ママ、ごめんね。傘、無くしちゃったの」

そう言うとママはしょうがないわねえ、と言って許してくれた。



 小さな湖が転々と。そこにはアメンボが水面を車みたいに猛スピードで走って、カエルが横断していった。水色に青の水玉のレインポンチョで、鳥さんみたいに羽ばたきながら、私もカエルさんみたいにぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ。顔が濡れるのも構わずに跳ね回る。

 一週間ぶりの雨にまた町が沈んでいる。畑には野菜しかいないし。暗い色の傘を差して通勤するお父さんたちは、傘と同じ顔色。山本さんちのモカちゃんは、小屋の中で不貞寝してるし。濡れた茶色い猫が、林さんちの屋根の下で必死に毛づくろいしてる。飛んで跳ねて、楽しそうなのは私と雨とカエルだけ。カエルは学校近くのアジサイ飛びついて、私を見送ってくれた。

 教室についたら、湿気でぺたぺたする机に荷物を置いて、体育の授業が無くなった、という連絡を聞いていた。男子はブーイングするけど、女子たちは嬉しそう。私はちょっと残念だなあ、って思って。給食のニンジンで気分はどんより沈んじゃう。

 下校する時間。アジサイのところに居たカエルを掴まえて、一緒に帰る。空はからっと晴れ、アスファルトが太陽に照らされ、明るい。ケロケロとカエルが隠れて大合唱。雨上がりはやっぱり、水たまりが転々と。雨の足跡みたいに残っている。今日の足跡は雲のお砂糖が多め。もくもく、細かく波打って、絨毯みたいに薄く広がる。ずっと前に理科で習った、あれはひつじ雲。砂糖の絨毯を波打たせ、ぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ。長靴で跳ねて、走って。あちらへ、こちらへ。ランドセルの中身も音を立てて楽しそう。次々、絨毯を渡り歩いて。やがてたどり着いた、あの大きな水たまり。

 覗き込むと、広く、うろこ雲が沈み、もっと底、片隅には恥ずかしがり屋の太陽が、うろこ雲の陰でキラリと輝く。淵にしゃがみこんで水面に指を入れてみる。と、雲の絨毯に指が着く前に、カエルがぴょこりと、水たまりに入ってしまった。どぼん、と水しぶきをあげて。カエルは雲の上で平泳ぎして、気持ちよさそう。うずうずして、両足で飛び込んだ。

 雲の絨毯に足がついて。水音が聞こえて。もくもくした感触は無くて。上の太陽や、うろこ雲がどんどん遠くなっていって。カエルの合唱が、聞こえなくなった。耳元にはぶくぶく泡の上る音。

 今日は傘はないけど、バレリーナみたいにレインポンチョが開いて。ふわふわ、ふわふわ落ちていく。平泳ぎしていたカエルがレインポンチョの裾に飛びついて一休み。上を見たらまた水面が太陽みたいに明るくて。下を見ればぽっかり口をあけた暗闇に、うろこ雲がうっすら見える。カエルは喉を大きく動かして、目をきょろきょろ動かしていた。

 少し深く。太陽が少し小さくなってきた頃。何かがレインポンチョをつついてきた。きょろきょろあたりを見渡すと、後ろに二匹のイルカが、物珍しそうにつついている。一匹が、イルカのショーみたいに、レインポンチョを鼻先で押して、回す。くるくる、くるくる、バレリーナみたいにスピン。楽しいのか、キャッキャとイルカが鳴いて、二匹で回し出した。私の目もくるくる、くるくる……。止まった時にはイルカは居なくなっていた。カエルさんも、目を回したのか、レインポンチョにへばりついていた。

 また深く深く。薄く黒いレースのカーテンが、三枚かかったみたいな暗さになって。太陽が月みたいな明るさになった。下のうろこ雲からは、泡が沢山、ぼこぼこ舞い上がってて。なんだろう、と思っていたら。前に見たくらいの大きなタコと、同じくらい大きなイカがケンカしていた。タコが腕でイカにパンチする。イカの顔に触手が当たり、負けじとイカも殴り返す。どちらかが殴るたびに、衝撃が水を伝って私の頬を振るわせる。上を見上げると、何匹か、魚がケンカを見ていて。全く興味なさげなエイが三匹、どこかへ飛び去っていった。一発、二発、タコがイカにパンチを入れ。イカも触手でパンチを防ぐ。イカがパンチをしようとした時。墨が周囲に舞った。墨が爆発したみたいに、徐々に周囲を染め上げていって。最後に見たのは、逃げていく二匹と。白地に灰色のまだら模様。数匹のアザラシの姿だった。猛スピードで駆けて行って、小さくなって消えてった。

 墨から抜け出したと思ったら、レインポンチョもランドセルも黒ずんで汚れてて、よく見たらカエルさんも黒くなっていて、笑ってしまった。その頃には、上で輝いていた月も、一番星に。下に見えていたうろこ雲も暗い中、よく見えるようになっていて。雲だと思っていたのは煙のように見える。あれは、なんだろう、なんだろう。考えているとずんずん沈んでいって、やっと雲に手が届く位置にやってきた。小さなエビだ。ほんとに小さなエビが沢山、沢山集まってふわふわ、ふわふわ。透明の体に、橙で頭と足をちょっとペイントしたような体。人差し指の半分くらいの大きさのエビたちが浮かんだり沈んだりを繰り返す。カエルがエビをじっと見つめて、暫くすると、長い舌で一匹を絡め取って、食べた。美味しそうに目を細める。

 カエルと一緒にエビをしばらく見ていたら、唐突に、風に流されるみたいに、海の中をでんぐり返り。ぐるぐる流されて、目の前で、ばくん、と何かの口が閉じた。この口が、吸い込んだのか。周囲にいたエビも、半分くらいに数が減っていて、私の周囲はぽっかり穴があいたみたいに真っ暗。これは、この前の大きな、怖い魚なのかもしれない。そう思うと、食べに散らかした円の空洞を、あのギラギラした歯を。思い出してぶるりと震える。

 大きな口がまた、私の前で開かれて……止まった。おかしいな。歯がギザギザしてないし、歯が見当たらない。口の中、上顎に、枝垂れ柳みたいな白いカーテンがかかっている。ぶおぉぉーー……そう鳴いた目の前の大きな大きな魚。そして、ばっくん。私を口に入れちゃった。

 海草が天井から生えたみたいな、口の中のヒゲがゆらゆらくすぐったい。何も見えない中、私はヒゲを掻き分けて移動してみる。ごわごわしたひげを何回掻き分けただろう。なんだか感触が違うのがあって。ピン、と張ったままのヒゲは何か引っかかってるみたい。そのヒゲを辿ってみることにした。

 下へ。ヒゲの先っぽの方向に手繰っていくと、何か堅いものが手に当たった。触ってみると、堅い骨組みに、ビニールの半球みたいな形がついている。これは。傘かな。数本のひげが絡まってるのを苦労して外して、傘を閉じた。すると、口の中を、強風が吹くみたいにヒゲがゆらゆらゆらめいて。突風が突き抜ける。ペッと吐き出され、勢いのままくるくるくるくる。遠ざかっていく大きな大きな魚。ぶおぉぉーー、と鳴いて、頭から泡をたっくさん噴き出す。クジラの目がニコリと笑った気がした。


 チリンチリン。自転車のベルが鳴った。

 尻餅をついた。その後ろを自転車が走り抜けていく。上を見れば、太陽がうろこ雲の影から顔を出してこんにちはしている。きらきら水面輝いて。手に持ってる傘が水滴でまぶしい。透明に青い水玉のお気に入り。今は長靴も、レインポンチョも、水玉が三拍子揃ってとっても幸せ。雨が降ってないのに傘を開いて歩き出す。

 ぴょこぴょこ。うろこ雲のトランポリン。飛び入って、水面が波打つ。ぴょこり、レインポンチョに貼りついていたカエルが飛び降りて、ぴょこぴょこ跳ねる。それを追って、ぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ。細かな水滴が水たまりに落ちて、また波打つ。やがて、一緒に跳ねていた若葉色のカエルが、道端のアジサイの葉に跳ねて、お別れ。私は一人でぴょこぴょこ、ぴょこぴょこ。明るい通学路を跳ね回る。

 林さんちの屋根の上は、三匹の猫が日向ぼっこ。 暗い色の傘を持って家に帰るお父さんたちは、優しい顔で。畑は手入れするおじさんたちが数人、休憩にお茶を飲んでる。山本さんちのモカちゃんは、小屋から出て、わん、と吠えた。撫でると気持ちよさそうに目を細めて、私の手を舐める。

 ようやくついた私の家。まずは門扉の隣の水たまりに挨拶。ドアを開けて。

「ママ、傘見つかったよ!」

 しばらくしてやってきたママは私の姿を見て目をまん丸にした。

「あんた、その格好どうしたの。真っ黒じゃない」

自分の格好を見ると、確かに、全身黒ずんでる。レインポンチョの下もだ。タコとイカの墨で黒くなった、なんて言ったら、危ないからやめなさいって言われそうで、精一杯言い訳を考えた。

「今日は習字の授業だったの」

そう言うと、ママは「困った子ね」と言って、バスタオルを持ってくる。私を犬みたいに頭から足先まで拭くと、黒くなったバスタオルを片手にお風呂に入るように言った。

 お風呂に入ると、脱いだ服も、顔も体もまだまだ真っ黒で、タコとイカの墨ってすごいって思った。お風呂から上がるとママはやっぱり黒くなった教科書とランドセルにドライヤーをかけていて。

「あんた、また中まで真っ黒よ。もう、やんちゃも大概にしなさい」

そう言って、ランドセルの蓋に挟んである時間割を見て笑った。はーい、と小さく返事をすると、そうだ、とママが言う。

「今日の晩御飯はハンバーグよ」

そう言った。晩御飯がハンバーグ、その言葉だけで気分はうなぎ登り。今日はとってもいい日だ。

「まだ時間がかかるから、先に宿題してらっしゃい」

その言葉で少し気分が落ちた。

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