絶望論

@miffylove

第1話

私は絶望した。

仲良くされた人にフォロー解除されたという絶望は、計り知れないだろう。

しかしだ、幸福によってこの絶望から目を背けないために絶望感がある今にこの絶望論を書こうと思う。

絶望とは、基本的に期待によって生まれる。

例えばAという目的を達成するためにBを行なう。しかし、Aというゴールにたどり着けないとわかった時点で絶望する。

今回の例で言うと、私はその人と仲良くなり、親交を深めるというゴールがあったが、フォロー解除によって、そのゴールにたどり着くことはできなくなってしまった。

しかし、もちろん、全てが断たれたわけではないから真の絶望とは違う。

真の絶望とはいわば、何もできないことである。

つまり、死を待つのみとなれば、希望は一切なくなる。それこそが真の絶望だと知ってる。

そもそも生そのものだって死までの暇つぶしの一つに過ぎない。

死が最終のゴール、私は必ずくるゴールの前に別のゴールに集中をした。

そこにスタートという幻想が見え、そこに集中したが、幻は泡のように溶けて消えた。

全ての物事において言える。

そもそも、絶望なんて存在しないのだ。

希望すら存在しない、いやいずれ生の概念だって初めからないものとなり、生も無くなれば死の概念もなくなる。

そして、本当の絶望こそ、その死を見つめないことだ。楽観的に死を考え、虚無を見つめない。今が楽しければ良いというのは、絶望に向かってるも同然だ。

何故なら死が直前に迫った時に、一気に落とされるからだ。

宗教だって信じれるうちは、信じれば良い。

信じ続けられる自信があれば、信じれば良い。

虚無を前にして神を信じれるかを問いたい。

いや、虚無を受け入れ、死を受け入れた人こそが神なのであろう。

私の言葉は様々な哲学者の言葉の借用でしかない。しかし、それが理にかなってるからこそ、私は言葉を借りた。

絶望なんて幻想に過ぎない。

絶望感は本物であるが本物という概念すらなくなる。そもそも、何もない。全てが0だ。

「ある」という妄想に過ぎない。

その妄想を心から信じる。絶望でしかない。

時も存在しなければ存在も存在しない。

いや、ある意味虚無も存在しないのだ。

虚無は有が存在し、虚無が成り立つので、有の概念ですら妄想なのだ。

しかし、妄想というのは、心地が良いが疑わないのが不思議で仕方ない。

正直今生きてるかどうかを何故疑わない。

これが実は、妄想だということを何故知らない。無理はない。肉眼を通して世界を見てるのだから。

死んだら魂だけになる?魂すら存在しない。

いや、何一つ存在しないのだ。

存在してるという妄想が心地が良いことに過ぎないのだ。

本来はそれに気がつくべきだ。

疑わないことこそが真の絶望だ。

正義も愛も存在しない。

したがって、永遠の愛なんて欺瞞の他ならない。しかし、巧妙な欺瞞には気づくことは、ない。

その上欺瞞は、プロパガンダのように行われるために猜疑心を抱くことはない。

よって自身の考えは誰かによって捏造された考えを鵜呑みにしてるに他ならない。

中身など存在しない。

しかし、虚無と向き合うことは出来ない。

虚無は既にあるが今は肉体によって巧妙な幻覚を見せられている。

そのため虚無に触れることはできない。

虚無だと思っていたものに有があれば虚無ではない。

虚無には、虚無しかありえないのだ。

そう考えてしまうと、如何に虚無が怖いものと思われるだろう。しかし、怖いのは虚無を考えないことにある。

そして、きちんと虚無と向き合わないから時間をただ浪費し、虚無を目の前に絶望するのだ。

言っておくが存在に執着すれば、虚無は怖いものだと思う。

さらに死後の世界を捏造してはならない。

死後の世界に夢を見て自殺する人がいる。

また死にたいと軽く言う人がいる。

冗談で言ってるのはわかるし、私も軽く言うことがあるが、死なんて本来は存在しないのだ。

なぜ、人々は生という幻覚に気がつかないのだろうか。

歴史も、国も、生物だって全て幻覚に過ぎない。

超人も凡人もいない。全てが虚無なのだ。

全てが幻想幻覚妄想に過ぎないのだ。

今を向き合うということは虚無をひたすら考え抜くことだ。

虚無を考えれば絶望などありえない。


影響を受けた人物

ゴルギアス

デカルト

プラトン(イデア論)

ショウペンハウワー

ニーチェ

ドストエフスキー

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