エンジニアと

【ジャパリパーク・サファリ】ジャパリパーク動物研究所 LB設計室


 所内でカコと別れた後ミライは、『LB設計室』と書かれた養生テープの下から『システム管理室』の札が透けて見える扉をノックする。どうせ返事はないだろう。気にせずドアを開け、中に入る。勝手は知っている。何せここでは長い仕事をしていた。ここで気にするべきことは3つ、[足元に気をつけろ][うかつに人間に話しかけるな][手に触れるものに細心の注意を払え]。まるでアンデッドの徘徊する罠だらけの遺跡探索の注意のようだが、あながち間違えでもない。扉を開ければ、中は薄暗く、そこにはパソコンのの画面をジッと見つめる人達の姿がある。時々、動きを思い出したようにキーボードを叩く姿がなんとなくハシビロコウを思い出す。ミライはそのうちの一人が立ち上がり帰り支度をするのを見て取ると声をかける。


「すいません。カジイさんに用があるのですが今どちらにいます?」

「いつもんとこ」

「ありがとうございます」

「ん」


 言葉少なに簡潔にやり取りをする。ここでは大体そんなものだ。少し社交辞令やマナー、世間話、気遣いそういった言葉を多く含めると「で? 要件は?」と逆にいら立たせてしまう。同僚たちにここの流儀の話をすれば「それ、人としてありえなくない⁉」などと言われてしまう。自分も、最初は憤慨したこともあるがこれはこれで慣れてしまうと不思議なもので、シンプルなやり取りが心地よくもある。言葉の裏をあまり読まずにすむのが楽でフレンズ達との交流に似たものさえも感じることもある。

 ところどころに転がる職員をまたぎ、ソファーをすり抜け、奥にある広めに取られた部屋のパーテーションにむかい、覗き見る。ネジやコードなどの機械部品が散乱している大きなテーブルの中央に、造りかけのラッキービーストカスタムの姿が見える。また、改良型を造ろうと試行錯誤していたのだろうか。いっそ既存のラッキービーストの形から逸脱して新たな形を目指すのもいいかもしれない。そうすれば現在の形ではできないことができるようになり活用方法が増えるかもしれない。かわいい子がもっと増えることになるし。いやでも、ラッキーのバージョン違いもかわいいと言えばかわいいのだ。これはなかなかに悩ましい。

 机の横のリクラインニングベッドのような椅子に、寝っ転がるように斜め上上空に設置されたモニター眺めているVRゴーグルとメガネ型端末を足して2で割ったようなメガネをかけた男性がいる。カジイさんだ。口元を手で覆いジッとモニターを眺めている。今は声をかけてはいけないと判断し待つ。するとモニターに赤い線の四角が文字列の横にポップアップする。四角の中の文字は『Error』そして次々とエラーコードの注釈が横に並んでいく。すると彼は奇声をあげた。


「おーうおうおうおーう、どうしちゃったんだよ、ルゥァッキィーさーん!」

「それを言いたいのはこちら何ですが、どうしちゃったんです、カジイさん」


 大きめのリクライニングソファの上でアザラシのようにオウオウのたうち回る男はカジイと呼ばれているようだ。のたうち回るぐらいに余裕があるのならば声をかけても大丈夫だろうとミライは話しかける。


「ん、いやね、どうにこうにも、きょうしゅうの再起動個体のバグが取れないの、もうっ何でぇー!? 今回ばかしは原因はこれだろ!絶対この個所やろ! と思ってそこ頑張ってイジくって最新手段から最古の手段まで用意したのに…どれもこれもハズレってなーにーよー! マジでぇー? 本当もう何なのアイツ…」

「ああ、あの『旅ビースト』。 まだ、こちらからのコントロールあきらめてなかったんですね」

「まーねー。 一度スリープした奴が五体満足で再起動するのって珍しいし、こっちに情報求めてくるのはさらにレア。大体が現地ですべき最優先行動、フレンズの世話、次いで施設の維持、それぐらいしかやらないようになってるのに、なーんでかこいつだけは必死になってアーカイブにアクセスしようとしてくるからさー」

「アーカイブのアクセスは成功していないですよね?」

「もちろん! もともと封鎖地区のLBⅠ型のアクセスは許可してないけど。封鎖地区のはたまにセルリアンになってる奴もいるし、バグだらけでどんな状態になってるかもわからないやつに大事な情報に触れさせるわけにもいかないしー? でもブロックしてるけどもさー、必死過ぎて可哀そうじゃん? だから何とかしてやろうと、こっちから一方的な干渉できる時だけどうにかしようとしてるんだけど、うまくいかなくってさあ、もうこれ物理的にどっか壊れてんのかな」 

「ソレは『旅ビースト』に会ってみなければわかりませんね」

「うーん、きょうしゅう出てあっちこっち歩いてる形跡あるから運動機能に障害はないと思うんだけどなぁ」

「セントラルパークに来た時に捕まえれたらよかったんですけどね」

「バグったLB一体の為に結界解いて、ジャパリパークにいる人間やフレンズ、動物、危険にさらす? 現実的じゃないね」


 ゴーグルを頭にずらし、カジイは肩をすくめる。


「本末転倒過ぎる。俺が再起動個体を気にかけるのは興味があるからが第一だけど、最優先てわけじゃない。第二の理由が他のLBに広がるバグじゃないか心配だから。幸い今のところⅢ型にも干渉はできないみたいだけど。俺は見たくないよ。LBがフレンズに給餌出来なくなって、食べるものがなくなった肉食フレンズが他のフレンズ襲うようになって、封鎖が解かれたときに見たものがフレンズが共食いする姿なんて」

「そんなことはあり得ません! 彼女たちは雑食性が強い。まず仲間を食べようとする行動をとるより、お互いに助け合って食べれるものを探す可能性の方が高いです。ええ、そんなことはあり得ません!」


 悲惨な想像図を否定するミライ。だが彼女とて一度もその可能性は想像もしたことがないとは言えない。でも、ジャパリパークで職員として彼女たち、フレンズと触れ合って来ている経験がそれを否定するに足る言葉になる。

 カジイは反論を受け入れる。彼だって裏方とはいえジャパリパークの職員なのだ。フレンズ達と触れ合って、それなりに交流だってある。時には迷惑をかけられたり、時には逆もある。彼らはフレンズの未来を信じている。不安定だけど。


「まあね、俺もいきなりそんなことになるとは思わないよ、元動物も魚も虫も食べれる植物もあるしね。明らかにそっち食べたほうが楽だし、でも可能性はゼロじゃない。俺たちが先を見通せずに作った規則のせいでLBはフレンズに魚を取る方法を教えてやれないんだ。ならせめてLBシステムを限界まで維持するのが情けってもんだ」

「別に職員から教わったわけでもないのに、花を育ててるフレンズさんがいます。そういう子がきっと封鎖地区にも現れますよ。魚を捕まえて育てて増やすことに気付くフレンズさんが。だって彼女たちは賢いですから、時に私たちなんかより」

「だと、いいけど。今の所、魚釣りができる奴がいるのかいないのかすらわからない、目下のところ『きょうしゅうの再起動個体旅ースト』をどうにかしたいんだよなあ、他のLBが安定しているから余計に」

「観測用衛星が常に使えればいいんですけどね…」

「しょうがないでしょ、あれジャパリパークウチのじゃないし」

「短時間の使用では『旅ビースト』は見つけられませんよ」

「あいつ、結構アチコチ行くからなあ。新型バスまで使って。新型バスには防水防錆はあっても航海機能はなかったはずなんだけど…謎すぎません『旅ースト』さん?」


 そう言いながらカジイは、ミライにも見やすいよう、上空の方に設置してたモニターを支えごと手動で動かしてジャパリパークの地図を映す。そこには星座のように赤い点がポツポツと打たれ、その間には点線が引かれている。しばらくすると赤い点の上に日付と時間が表示された。その線はきょうしゅうエリアのじゃんぐるちほーから始まり海を越えごこくエリアへと渡り、あんいん、さんかい、かんとーの小島を点々と次々渡って行き、りうきうを巡ったところで止まっている。


「私、思うんですけどバグで支障が起こってるのってガイド機能じゃないですか?」

「LBがバグでいるはずのない『お客様』を案内してるってこと? やめてよ、俺ホラー苦手なんだけど」

「え、意外ですね! バグった機械ってかなりソレっぽい動きしますけど大丈夫ですか?」

「だから、バグ嫌いなんじゃん!」

「あ、そういう理由だったんですね。確かに『旅ビースト』もそういう動きをしていると言えば言えますね。でも、私が言いたいのはそうじゃなくって『旅ビースト』はフレンズを『お客様』として案内している可能性ありません?」

「んー? 考えづらいなあ。フレンズとヒトの認識齟齬起こしてるってことでしょ?んー、ないんじゃないかなあ? フレンズのお世話機能が無事なら、おのずとフレンズとヒトの区別ぐらいはつくと思うんだけど…でもバグ個体だしなあ」

「最終的にそこに戻っちゃいますよねー、そういえば先ほどまで検討してたバグの予想箇所ってどこだったんですか」

「他のLB との通信情報共有のとこ。こっちとは無理だけど封鎖地区間ではできるはずなんだけど、バグってできないから他のLBとコンタクトをとって正常化しようとしてアチコチ旅して回ってるのかって推測したんだけど見事外れ、正常! 最近ではりうきうのLBと仲良く情報共有アンド通信してました!」

「うまくいきませんね」


 カジイは髪をガシガシかき混ぜて大きくため息をつくとミライを見やる。


「で、今更だけどアンタ、ここに何しに来たの?」

「本当、今更ですね。支配人から連絡来てません?」

「あの人、記録に残る通信嫌がるからなあ、一種の職業病かな」

「聞いてないみたいですね。あくしまに病気が流行ってるので、行って病気のフレンズの治療と病気自体の調査をすることになりまして、あくしまのラッキー達のデータをもらえればと思いまして。あ、まだ他の職員には内密にお願いしますね」

「ああ、あくしま。内密とかいうけど近々封鎖が解かれるかもって研究所内で噂になってたけどな。その調査も兼ねてたり?」

「それは支配人の言う業務命令にはなかったと思いますけど、最優先事項に目途がたったらそれもいいですね。一応途中とは言えフレンズさんによる事前調査はありましたし」

「ふーん。じゃ、メガネの端末貸して。直であくしまのLBのデータ入れちゃ……あくしま?」

「ええ、きょうしゅうでもなくごこくでもなくあくしまです。はい、どうぞ、メガネを…カジイさん?」


 カジイはメガネを差し出すミライの手を声をを無視して、ジャパリパークの地図が映るモニターを見る。顔を間近に寄せ指でなぞりはじめる。『旅ースト』の形跡、赤い線と点で示された旅路を。指が、りうきうの図書館、管理センターをなぞったところで一度止まる。赤い線の終点だ。指はさらに先を進んだ。りうきうの端。あくしまとの出入りを予定して造られた港がそこにはある。カジイは脳裏に閃くものがある。それは予感。直観。確信。いやむしろ天啓。思わず歯をむき出しにして笑う。


「はっはっはっ! ミライ調査員! はっはっは! 良い事を、とても良い事を思いついたんだが聞いてくれるかね、ミライ調査員!」

「う、なんか嫌な予感がするのであまり聞きたくないんですが…何を思いついたんです?」

「この地図を見てくれればわかるように『旅ースト』は必ず通る場所がある」


 カジイはミライにミニターを向け地図を指し示す。


「エリア入り口である港もしくはゲート。管理センター。図書館。エリアの出口のゲートもしくは港。さて、『旅ースト』君の最後の発信地点は、りうきうエリアの東側の管理センターだ。さらに東には港があり、最も近いエリアの港はあくしまだ」

「…………つまり」

「はっはっはっ、もうお解りだろう、ミライ調査員? 君が行って捕まえるんだよ!」

「私には何よりも優先すべき業務があるんですけど? 業務命令と言う事を差し引てもやらなくてはいけないことです」

「そりゃあ当たり前だよ。病気のフレンズは病気のガイドロボットより優先すべき事項だ。なんだかんだデータのバックアップはあるから個体の記録は消えてもLBはどうにでもなるからね。『旅ースト』の生け捕り業務はその後でいいさ」

「あくしまは地図で見れば狭く見えますけど、実際、歩き回るにはとても広い土地でそんな地域でバグ持ちの見た目で判別できるか怪しいラッキーを探すんですか?」

「『旅ースト』は基本バスで移動するから自分が乗っているバス以外で動いてるバス見たら一発じゃない。いけるいける」


 ミライは深い深いため息をついた。根負けしたのだ。


「優先業務が終わって余裕があれば、で、いいですか? それに見つかるとは限りませんよ!」

「うん、いいよ、いいよ、それはそれで。あとで『旅ースト』の発信記録とアンタが探してた場所見て、『ぷふーっ、全然検討違いのとこ探してるー』って笑いの種にするから」

「それ、人に頼んでおいてヒドくないですか」

「成功報酬ならぬ失敗報酬ってことで」

「ようは罰ゲームってことじゃないですか! いいです、わかりました。カジイさんがそう来るのであれば私にも考えがあります。私が『旅ビースト』を捕まえた暁にはカジイさんには【ふれあい広場】の飼育係を一か月やってもらいますからね!」

「おーいいよ、いいよ。アレでしょ? 確かスタービーストの着ぐるみ着てお子様方の面倒見た上、時間になれば他のスタービーストとウサギのフレンズと一緒に踊るアレでしょ? 成功報酬でやってもいいよ」

「言いましたね! 後からアレなしって言わないでくださいよ?」

「ジャパリパーク職員に二言はないなあ。学生時代、パソコン部兼社交ダンス部だった俺の実力見せつけてあげるよ。だからさ」

「?」

「無事に帰っておいでな」


 どうして、自分の周りにいる人たちは素直に心配してるとは口に出さないのか。カコだってそうだ。別れ際に「気をつけてね、また、星とけものの話をしましょう」と言ってきたのだ。代わりに自分が「帰ってきたらたくさんしましょう。お土産もたくさん持って帰ってきますよ」と言った。それで彼女は安心したように笑った。あの人にとっては自分も心配すべき妹分の一人なのだろうか。尊敬する人からは信頼されたいものだとミライは思う。まあ仕方ない。つながりはあっても、まだ積み重なった時間は少ない。人間関係ぐらいはゆっくりでいいだろう。最近は忙しくて少し急ぎ過ぎてるぐらいなのだから。いや、もちろん、フレンズとの関係も。園長にも注意されている。信頼を重ねてからお耳や尻尾をモフモフ、なでなで。しかし、信頼関係もなくついつい距離を縮めてしまうのも仕方ないのでは? だって彼女たちは魅力的すぎる。フワフワの羽やピッカピッカの鱗も頬ずりしたくなるほどだ。ペロペロしないだけましだと思って手を伸ばすぐらいは許してくれないだろうか。…考えがそれた。大人の年上の男性として若い子を心配する仕事仲間に返事をする。心配しなくて大丈夫と。


「大丈夫ですよ。園長さんもフレンズさんも一緒の予定ですから!無事帰ってきますよ」

「あ、園長も一緒だったの。なら心配して損した」


 思った以上に軽い答えだった。園長の存在が軽いのだろうか。


「園長さんのへの信頼が熱いのか扱いが雑なのか判断つかない発言ですね。それ」

「あいつ、どんな絶望的な局面でもなんだかんだ生還してきそうなイメージあってな…やあ、大変な目にあった、ただいまーって」

「信頼の一種でしょうか…園長さん自身は普通の人なんですから、さすがにフレンズさんのいない局面では生還は難しそうなんで、園長さんも心配してあげてくれません?」

「あいつを一人にするフレンズなんていると思う?」

「ちょっと心当たりはありませんが、それでもです!」


 カジイとミライが言い争いともとれるじゃれ合いをしているとポイポイポイポイと何かが弾むような音が近づいてきた。カジイとミライはすぐに気がつく。設計上、移動する音がないため、接近に気付けずに接触事故を起こすことを防止するためにつけたラッキービーストの足音だ。どんな足音がいいかで会議を開いたのだ。結果は『愛嬌のある音』としてこの音が選ばれた。音に愛嬌とは。だがなんとなくで決まった。よく覚えている。

 さて、愛嬌のある足音をさせて近づいてきた桃色のラッキービーストはミライを認識すると音声を再生させた。


「 パークガイド ミライ へ 、 シハイニン カラ ノ メッセージ ヲ 再生 シマス。


『ミライ君へ、大変なことが起きた。 サンドスターの共同研究を条件にジャパリパークへの巨額の出資を約束する日本のとある有名企業が現れました。それもジャパリパーク側にとても有利な条件で。ですが、この話…ウマ過ぎて怪しすぎます。相手の目的が分からない上に、大きい私設軍隊を持ち、なかなかの武闘派でも有名です。話に乗るにしろ反るにしろ、慎重を期して行動することが求められます。そのため、代表者兼フレンズの風よけとして園長君を、フレンズ代表としてオイナリ様とそのサポートとしてギンギツネ君を借ります。あなたの所も慎重が期される仕事であり、ないがしろにしてはならぬ事であると重々承知しております。が、それだけこの宇宙開発で名の知れた企業を危険視し警戒する必要があると踏んでいるのです。申し訳なく思っていますがこちらの事情も分かってもらいたい。この埋め合わせは必ずします。今、こちらでできることとしては、通信はできるだけ開けときますし、要求する物資はヘリやフレンズを使ってでもなるべく早く届けることを約束します。問題があればすぐに連絡を。返信ができなくとも、すぐに折り返しこちらから連絡を返します。では健闘を祈ります』


メッセージ ハ 以上 デス。 メッセージ ヲ 繰リ返シ 再生 シマス カ ?

メッセージ ヲ 消去 シマス カ ?」


ピンクの可愛らしいぬいぐるみから流れる壮年の男性の声はなかなかに味わい深い。だが二人は話す内容にあっけにとられていた。


「なんか園長…大事に巻き込まれてない?」

「ジャパリパーク自体が大事に巻き込まれたんじゃないですかね、この場合」


オフィスにはただメッセージの再生をするか消去をするかを問うラッキービースト3型の音声が響くだけであった。


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