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「星ちゃん!ほんとにごめん!!」


と、あるクラスメイトに言われた私。

そして、唖然とする私。


状況を整理しましょう。


文化祭まであと2日となりました。

目の前にあるのは、まだまだ完成とは程遠い衣装の生地たち。これはまずい。実にまずい。クオリティを重視したせいか、やっと半分出来上がったくらいなのに、このスピードでは間に合わない。が、ここで責められないのが私。


「大丈夫!!私も協力するから、絶対間に合わせよ!!」


「星ちゃん……!!ありがとう!!」


よし、もうやるしかない!!






気づいた時には、教室に残っていたのは私だけだった。なんてことだ。私はなにをしてるんだ。


「星ちゃん!ほんとに申し訳ないんだけど、今日ちょっと用事あって、先に帰ってもいいかな……?明日は絶対最後まで残るから!!」


と、帰っていったあの子。


正直、信じがたかったが、そこで強く出れないのが私のダメなところである。黙々と作業を続けていた。




これほんとに終わるかな……。今日は徹夜だな。

はぁ、とため息をついた。

すると、教室のドアがガララッと開いた。



「…………三条さん?」


「……うわ!!え、清水君!?」


「なに、してんの?」


「え、あ、これ。衣装作りの手伝い。なかなか終わらなくてね。ははは。」


「ふーん……。」


すると、清水君の目がスっと細められた。

え、なに、その目。怖いんですけど。(ちょっとカッコイイとも思った)


「あんま、無理しない方がいいよ。本番まであと少しだし。」


「え、あ、ありがとう!」


「ん。じゃーね。また明日。」




ん。って可愛いな。萌えるわ。ぼけ。このイケメン野郎。あれ、そういえば、清水君何しに来たんだろう。




……私と喋りに来た……?……なわけないか。

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