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たとえ好きになったって、相手はあの清水君。到底私みたいな、ザ・ 普通人間に届く人間ではないのだ。逆にスッキリ諦められそうだ。それに、敵が多すぎる。ぶっちゃけそれが一番こわい。……文化祭が終わるまでは心しといた方がいいな……。


「じゃあ、これホッチキスでまとめて。」


「はーい。」


それに、清水君からしたら私なんて、ただのクラスメイトにすぎないのだ。実行委員にならなければただの景色にだったに違いない。あんなイケメン発言されて、好きになってしまう女子なんてきっとこの学校に山のようにいるんだろう。期待してはいけないのだ。期待したら、きっと傷つくのが目に見えてる。


「……なんだかなぁ……。」


「え?なにが?」


「あ、いや、ごめん、独り言。」


「……三条さんって意外と変な人?」


ディスられても、ディスられてる気がしない。イケメンって罪だ。人生上手くやっていける人だ。羨ましい限りである。


「……よし、清水君、これ終わったよ。」


「ん、お疲れ様。」


「あとは、なにかある?」


「いや、今日はもう大丈夫かな。大体の仕事は終わったし、もうすぐ準備期間だからクラスのみんなであとは仕上げだけだし。」


「そ、そっか。」


「じゃ、帰ろっか。」










「………………………………えっ?」

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