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例のごとく、今日の放課後も私と清水君は教室で仕事をしていた。(今日は私にも仕事があった)

だが、私にとっては仕事どころではなかった。なぜなら、清水君を意識すると、なんか、変なオーラが放たれてるように見えて、爆発しそうになるからだ。これは、まずい。実にまずい。どうしたらこんなかっこいい人が生まれてくるのか……。


「……俺の顔、なにかついてる……?」


「……っへ!?あ、ううん!!なんにも!」


「そ、そう……。あのさ、これコピーお願いしてもいいかな。クラスの人数分。」


「ぎょっ、御意ぎょい!!」


「ぶふっ、なに時代の人だよ。」



あ、笑った。かわいい。

なんて思いながら、印刷室に向かって歩いていた。


「えっとー、印刷室は……っわぁ!」


ズコーっと音がしそうな転び方をした。目の前にいた人に気付かず、足にひっかかってしまったようだ。


「ご、ごめんなさ」


「清水君と仲良くなれたからって調子のんなよ。」


多分、空耳だったのかもしれない。そう感じるくらい小さな声だった。でも、確実に私の脳内にその言葉が鳴り響いた。恐らくあれは隣のクラスの女子だ。……やっぱり清水君ってモテるんだなぁ、とそんなことを考えながらただコピー機を眺めていた。私なんかが、好きになるなんてやっぱり図々しいよね。まぁ、それは、分かってますよ私だって。そこまで阿呆ではありませんて。


「ふぅ……。」


コピー機が、がしゃーんがしゃーんと音を立てながらどんどん仕事をこなしていく。きっとこいつは私なんかより何百倍も役に立つんだろうなぁ……。


…………まぁ、今更か。そんなネガティブな考えを打ち消すように顔をふるふると振った。

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