沈黙の文字 その二

太神伝承




 ―― 警告 ――


〝沈黙の文字〟は、本編に関わる説明文になります。


 本編へ飛びますか?


 ○はい⇒https://kakuyomu.jp/works/1177354054884893885/episodes/1177354054884925788




 ●いいえ⇒ありがとうございます。続きを、ご覧下さい。




 前文・文言省略。


 以下の概要は、共有情報として閲覧管区者に許可された、碑文・口伝承を元に起こした文章です。規約条項を遵守された後、節度ある言動を望みます。


 尚、規約条項に抵触したと■■■■■■■財団及び、情報集積・編纂・管理統括責任者が判断した際は、速やかに断行致します旨、何卒御了承下さい。




概要: は、同胞ハラカラの中にあって多くの原初をようしていた。


 好奇心コウキシン無知ムチ信頼シンライ歓喜カンキ恍惚コウコツ畏敬イケイ安堵アンド称賛ショウサン許容キョヨウ希望キボウ


 は、得た同胞ハラカラとの共有を望んだ。は、伝達するすべを欲した。


 は、声で伝えようとした。境界の無い同胞ハラカラにあって、共有は同位軸に過ぎなかった。


 は、同胞ハラカラにあって、特別なを欲した。声で特別だと伝えるために。


 しかし、の望みは叶わなかった。


 は、新たな原初をようする。


 傍観ボウカン虚無キョム傲慢ゴウマン忘却ボウキャク貪欲ドンヨク妄執モウシュウ強奪ゴウダツ暴虐ボウギャク怨恨エンコン失望シツボウ


 は、得た総てを鎮魂チンコンに変え、同胞ハラカラの元を去った。


 は、静かに眠っていた。にもかかわらず、揺り起こした者が現れた。


 は、得た総てを憤怒フンドに変えた。


 は、憤怒フンドを席巻させ世界を呑み込もうとした。


 揺り起こした者は、世界の境界を張り、次のように声で伝える。


『私の声がうらやましいか? 後日、私が与えてやろう。ついでに、貴方の声が届く相手を紹介してやる。約束だ』


 は、原初に契約ケイヤクを新たに得た。揺り起こした者は、その証明に仮宿カリヤドへと案内した。


『ならぬならぬ。越えてはならぬ。紅の八潮クレナイノヤシオのひもろきを。ならぬならぬ。越えてはならぬ。太神オオカミ様がまされる』


 揺り起こした者はうたう。それは、世界の境界を越え局地へ響く。


 深淵しんえんをも穿うがった先に共鳴する世界の一端。それは、揺り起こした者に関わる総てに浸食した。


 世界の局地に散り、根付いたが百花の王となって咲き誇る時、世界は選択を迫られる。


 『好奇心コウキシンか、それとも虚無キョムか』


 永劫エイゴウ滅尽メツジンかを現地世界は一方的に問われる。詰まりは、誰の応答もむ事なくが執る選択のまま果たされるのである。


 何故なら、が届くのは、揺り起こした者の意に連なる存在のみに限られるためだった。




以上。




情報集積・編纂・管理統括責任者: ■■■■■■・■■■





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