活躍

 俺は鍋に水を入れ急いでお湯を沸かした、そして今は亡き大山さんの部屋に入りテレビを点けた。


 ニュースでは信じられない光景が広がっていた。

 俺の住んでいる町を中心にあのアメーバが人間を捕食していたのだ。

 アナウンサーが服を脱ぎ捨ててアメーバに近づかないでくださいと何度も繰り返して報道していた。

 そうだあのアメーバは服を……衣類を食べる、そのついでに人を食べている様に見えた。つまり全裸ならば襲われない、さっきの俺もそれを証明している。

 だがニュースを見る分には服を脱ぐばかりで画面の警察?(服を着てないのでわかりづらい)も距離を取って住民に近づけさせないようにしてるばかりだった。

 まさかアメーバがお湯に弱いという事実は俺しか知らないのでは……?

 俺は警察に電話をしようとしたがパンクしているようで繋がらなかった、友達にも電話をしたが同じだった。


 俺はお湯の入ったナベを手に取り町に駆けだした。


 町に着いた頃にはナベは冷めており全然役には立たなかったが、コンビニのポットを借りてアメーバに応戦、大声でアメーバはお湯に弱い事を告げながらアメーバにお湯をかけるて回ると近くにいた警察(服は着てなかったが)も賛同してくれてアメーバから町は救われた。


 俺はその日、町を救ったヒーローになった。

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