胎内毒素––Sleepy Dreamer––
胎内毒素––Sleepy Dreamer––
著者:月端 灯吾 様
作品url(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881653774)
しょっぱなから失礼ですが。
読みにくい!!!
最初にページを開いた時は、何が起きているのか全くわかりませんでした。そう、この作品、序盤においては文章がさかさまに表示されているのです。打ち込むのがさぞ大変だったと思われます。お疲れさまでした。読むのもとても大変でした。目がしばしばする……。
逆打ちの文章を一生懸命辿って、合間に挟まる普通の順番の文章に翻弄され……。
読み進めると普通の文章が出てくるのですが、改行含めてそれなりの行数(私のPCで1画面まるまるくらい)です。もしかしたら読もうと開いたはいいものの、「これがずっと続くのか?」と思って早々にギブアップした方もいるかもしれません。少なくとも「集客」にはいささか不利なはじめかたかな……と余計なお世話ですが思ってしまいました。
また、さかさま部分を頑張って読み切った後についても、くせをつけられてしまって「どっちから読んだらいいんだ?」と戸惑う場面もありました。
後半から終盤にかけては、単語や短い文章が続く部分も多く、散文的ではなく詩的でした。「夢憂病」という架空の病が物語のカギを握っており、その幻想的ともいえる症状により、どんどんわからなくなっていきます。誰が夢で、誰の夢なのか。夢と現実は何処から繋がっているのか。
主人公格である少女については、十分にヒントが放出されますのでなんとなく想像はつきます。
しかし、先生は?
そして、終盤登場する「獏」は?
詮索するだけ無粋なのかもしれません。
ただ、著者の描いた幻想におぼれる。
それもまた、幻想短編の味わい方の1つです。
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