胎動

胎動

著者:躯螺都幽冥牢(くらつ・ゆめろう) 様

作品url(https://kakuyomu.jp/works/1177354054884778241)


 こちらも実話怪談でございます。

 冒頭にて語られる、死体発見の恐怖につきましてはホラーの定番、そこでめぐらせる思考もホラーのド定番。

 しかし、こんなホラー映画みたいな始まりで本当に実話怪談なの? 実は長編伝奇小説とかホラー映画なんじゃないの?

 

 と不安に思っていたら本編が来ました。ほっ。


 本編については、テケテケのバリアントかしら、という味わいでした。作者の方はこちらの企画にもう1つ、鉄道ものの実話怪談を寄せてくださっていますので、鉄道関係のお知り合いがるのでしょうか。

 テケテケといえばなんとなく女学生のイメージがありますが、男性とはまた珍しい。その後怪異となって暗躍……したかどうかは不明ですが、少なくとも足を掴まれた方には、彼がまごうこと無き「怪物」に見えたことでしょう。


 仮にこれが「創作怪談」で、人を経るうち「実話怪談」になったものだとしたら、作ったかたは相当のテケテケ通だと思われます。


 個人的にテケテケは好きな怪異なので(この話に登場するのは厳密に言えば違うものなのですが)、おいしくいただけました。ごちそうさまです。


 ただし。

 タイトルと内容の関連性がよくわかんなかったのが心残りです。

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