2-番外編【名付けてガンナーお姉さんのキャスター観察日記】
☆ガンナー
私の名前はガンナー。今じゃこんなにピチピチな肌だけど、元はかなりのおばさんなんだよねぇ?まぁ、アラフォーってやつなんだぁ?
さて、そんな私は今あるゲームに参加してるんだけどさぁ?所謂殺し合いをする場。つまりデスゲームってやつに参加させられてるんだよねぇ?
……させられてるってのは、間違いか。悲しいことに、私達はみんな望んで参加してるんだよねぇ?この戦いは強制じゃないんだよぉ?
まぁ、私が参加した理由は、何かのキャンペーンかと思ったからさぁ?おばちゃんはこういうのは引っかかりやすいんだよねぇ?
……本当だよぉ?
そんな私が今しようとしてるのは、生き残るために同盟を組むことでさぁ?一人、気になる子がいるんだよぉ?
その子は……同盟を組める相手でありながら、一人で全てこなせる少女。名前は、キャスター。
と、いうわけで。キャスターをしばらく観察してみようと思うんだぁ?名付けて、ガンナーお姉さんのキャスター観察日記。かねぇ?
それじゃ、始めようかなぁ?
◇◇◇◇◇
☆朝08:00
「んー……おはよう、フェンサーお姉ちゃん」
おや、起きたみたいだねぇ?隣にいる死体に声をかけてる……あれがフェンサーの死体ってわけかなぁ?
つまり、あの子は殺した相手を操れるってわけかい?成る程、あの時の怪物の群れは全部あの子が殺したってわけかい。
戦闘力は申し分ないねぇ?まぁ補助職に戦闘力がいるかわからないんだけどさぁ?でも、何もできないよりかマシかねぇ?
「さって!今日こそ新しい国民を見つけるぞー!」
国民。それがあの子が戦う理由かなぁ?なんで、そんなものを増やそうとしてるか、一切わからないんだけど……まぁ、何か理由があるんだろうねぇ?
しかし、見れば見るほどなぜあの子がこの戦いに参加したのかわからないねぇ?殺し合いなんて、無縁な生活してそうなのになぁ?
ますます興味が湧いてきたよぉ?……そういえばディープキスがあんなにうまかったのも何か理由があるのかねぇ?
……何照れてるんだい私は。もう大人なのにねぇ?童貞や処女じゃないんだから、少しくらい耐性をつけないとなぁ?
と、そんなこと考えてる暇じゃないねぇ?どこかに行くみたいだし、追いかけますかねぇ?
◇◇◇◇◇
☆昼13:00
しばらくみてたけど、たまに怪物を見つけてはそれを殺し続けてるねぇ?いや、殺してるのはフェンサーか。
キャスターもフェンサーのことを確かめたいらしいから、ずっと使ってる。どうやら、キャスターの声に反応をするらしいよぉ?
「うんうん!飴玉たくさんあるし、そろそろご飯にしようよ!」
ご飯か。あんなに美味しそうに飴玉を食べるなんて、本当、まだ子供なんだねぇ?まぁ、私も食べるとするかなぁ?
うん。やっぱりこの飴玉はとても美味しいねぇ?なんなんだろうね、これ?まぁでも、不味いよりかマシかなぁ?
……おや、どうやら、フェンサーに食べさせようとしてるけど、そう上手くいかないみたいだねぇ?そもそも死体は食事できるのかなぁ?
「……もうっ!そんな悪い子はメッ!だよ!!」
可愛らしいねぇ?相手が蛆虫が湧いて、少し離れた私のところまで匂いがくるような死体じゃなければねぇ?
彼女にとって、これが現実で当たり前なのかなぁ?……いや、違う。おそらくそんなことじゃない。
もしかしたら、彼女にとって死体っていうのは死んだ人間じゃなくて、臭くて虫が湧くだけの人間って思ってるのかもねぇ?……そうしたら、恐ろしいものだよぉ?
「よし、それじゃ次からみぃちゃんが国民を増やすために頑張るぞ!!いこう、フェンサーお姉ちゃん!」
おっと。二人が動き出した。早く追いかけないとねぇ……ん?
おやおやぁ?二人の後ろに、一人魔法少女がいるねぇ?バレないようについて行ってるみたいだけど……あれは、ガードナーかなぁ?
大方、フェンサーを助けにきたんだろうけど……あれはだめだねぇ?遠目でもわかるけど、あれは酔ってる顔だ。誰かを助けるために行動する自分に酔っている。悪いとは言わないけど、ここじゃそれは命取りだねぇ?
さて、どうなるか……しばらく遠くから見てますかねぇ?
◇◇◇◇◇
☆夜00:10
あーらら
ガードナーの首が空を飛んでるよぉ?あの顔は、凄まじい後悔に襲われた……そう見えるねぇ?そりゃそうだ。助けようと思った人に殺されたんだもんねぇ?
けど、仕方ないことかもしれないなぁ?あの子は死体になったフェンサーを見た瞬間に、後悔していたんだからねぇ?
……さて、ここまで見てきたけど、キャスター。ますます気になってきたよぉ?なんか、同じような匂いがするしねぇ?
国民を集めて国を作るってのも気になるしねぇ?……それじゃ、脳内で作戦会議をしないといけないよなぁ?
何はともあれ私は人間のまま、私は生き残らないからねぇ?そうだよねぇ?……師匠。
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