それは確かに愛だった

夢

ピピピピピ、ピピピピピ、とアラームが鳴った。いつの間にかもう朝だ。

なんだか長い旅をしていた気分。それは私が夢を見たから。

そういえば、メッセージが届いてたんだ。返信してから朝ご飯を食べようと思う。その前に、顔を洗って、制服に着替えて、髪を結んで……朝はやることが多い。急がなくちゃ。

なんやかんや支度を終えて、リビングにいる母に｢いってきます｣と声を掛け、家を出てきた。

自室からリュックを持ってくる際に、昨日寝る直前目に入ったCDがどうしても気になってしまい、埃を手でそっと払って持ってきた。

不思議な夢を見た。

幼い私が小洒落た服を着て、母と一緒に電車に乗って遠出をする夢。

幼い私は、どこかそわそわしていて、｢今日はお花、お兄ちゃんに買うの？｣なんて聞いていた。｢今日は買わないよ｣って言われていたけれど。

そこで気づいた。これは私の過去の夢。

夢はここで終わってしまって、続きが見れれば良かったなぁ…ってちょっと思ったけど。