おともだち
「ねぇ〜、さくとひま〜人ってどうやって探すの?」
兄探し、と言えど何をしようか。
人を追いかけるほど求めたことがない私は、全くもってわからない。
「つぐ、そんなの目で探すしかないでしょ!」
友達のさく、桜井茉奈は大真面目な顔をしてすっとぼけたことを言う。
本人は至って本気だ。少し心配。
「さくちゃん、当たり前だよ!んー、探したことないけど情報集めたり?結構大事じゃない?これ!」
もう1人の友達、ひま、伊里川ひまりはしっかりとした答えをくれた。いや、これが普通か。
実を言ってしまうとこの中で一番頭がいいのはさく。こんなおとぼけさんなのにね。なんでもできる彼氏もいるし。人生勝ち組か。でもなんやかんや言ってひまも多分将来はプロピアニスト。頭のいい幼馴染だっているし。あれ、私だけ浮いてる……?
「ありがとう!さくと、特にひま!」
「はいはーい、何するかわかんないけどつぐちゃん頑張って!ひまり応援してまーす。」
「つぐ、探しすぎて視力落とさないでね?よくわかんないけど私も応援してるー!」
二人のお友達に応援してもらったところで、視力が落ちない程度に頑張っていこう。
まずは、ひまが言ってた情報収集。
でも、普通とはちょっと違う。
自分の記憶から情報収集しないと。
兄は何が好きだったっけ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます